内容説明
市井にあって小普請無役五百石の若侍・風間伊織はその実、江戸の鎮護を託された風魔一族の要・六代目風魔小太郎であった。風魔は鎮護と引き換えに吉原遊郭を一手に仕切っていたが、大坂の廻船問屋・河内屋がその吉原に触手を伸ばしてきた。そして花魁・風巻と伊織に恥をかかされた河内屋は、“節季流れ”と呼ばれる謎の男にふたりの殺害を依頼する。生命の危機に陥り自ら心を閉ざした伊織を救う花魁の愛とは―。
著者等紹介
柳蒼二郎[ヤナギソウジロウ]
1964年、千葉県生まれ。日本大学経済学部卒業。広告代理店を経て、現在(株)ジャスティー・プロモーション代表。2001年『異形の者』で第七回歴史群像大賞を受賞して、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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