内容説明
神田佐久間町で材木商を営み、裏稼業で御家人相手に行なっていた高利貸しが盗賊に襲われ、小判七百両に、一枚が十両相当の大判二百七十枚と二十七枚の証文が盗まれた。大判は直参たちが将軍から褒賞を賜ったもので、証文はいずれも彼らの物だった。上様と旗本絡みの難題に、徳川家斉の実弟で隠密の松平才次郎が、手下を奔らせて賊の元締を追い、流通するはずのない大判と証文の裏にある謎に迫る…。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
1946年、中華民国台湾省高雄市生まれ。沖縄県那覇市の神原中学を卒業後、十余種の職業を経験し、現在は文筆業に専念。時代小説の気鋭として活躍している。日本文芸家クラブ理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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