内容説明
刃物屋の番頭・太助が集金の帰りに刺殺された。その数日前に男は『拝み屋』のおもんを訪ね、人違いで盗人から脅迫状がきたので、厄払いをしてほしいと申し出ていたのだ。その事を蕎麦屋の主人の七五郎に相談するおもん。七五郎は庶民の恨みを格安で晴らす裏の稼業を請負っていた。息子の常吉に事件を探らせると、太助は最近、若くて美しい嫁をもらっていた。しかし、おいよというその女には浮名を流した過去があり、葬式の夜にも男の影が…。
著者等紹介
松岡弘一[マツオカコウイチ]
1947年、埼玉県川島町生まれ。各種の職業を経た後、1991年に黒豹小説賞、小説CLUB新人賞、新鷹会の池内祥三文学奨励賞を受賞してデビュー。1997年、日本文芸家クラブ短編賞を受賞。現在までにハードアクション、ミステリー、ホラー、時代物など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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