内容説明
下総国行徳で玄空和尚のもと、天性の気功の才を開花させた佐平は、故郷の押上村に戻り、手当て師をしながら野菜の行商をしていた。佐平の頭には、女手ひとつで育ててくれた母に孝行することしかなかった。そんなある日、かつて自分を父親の仇と間違えて追い回した柿枝彩乃が訪ねてきた。弟の倫太郎が湯島で返り討ちに遭ったという。悲しみに打ちひしがれる彩乃から大金を渡され、泣いて頼まれた佐平は仇討ちに起ち上がるのだが…。
著者等紹介
北山悦史［キタヤマエツシ］
１９４５年、北海道生まれ。官能小説大賞、日本文芸家クラブ大賞、報知新聞社賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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