出版社内容情報
父なき子として播磨に生まれた弁介は、8歳で宮本無二の養子となる。そこで当理流刀槍術を学んだ彼は、いつしか剣を己の生きる道と定め、回国修行でその名声を高めてゆく。彼が求めた剣の本質とは?! 求道者・武蔵の新たなる生涯を描いた意欲作。
内容説明
播磨に生まれ、八歳で美作・宮本無二の養子となった武蔵は、この地で当理流刀槍術を学び、剣に生きる決意を固める。生涯で六十余回の不敗を誇った決闘では、孤高の兵法者として名声を高める一方、関ヶ原、大坂の陣、島原の乱などの合戦に加わったのは、己の剣で旧い時代を破ることを真に求めたからだった。新しい時代を拓かんと、二刀にて修羅の道をゆく挑戦者・武蔵の新たな一面を描く意欲作。
著者等紹介
寺林峻[テラバヤシシュン]
1939年、兵庫県生まれ。63年、慶応義塾大学文学部卒業後、京都で宗教専門誌記者を経て、著作活動に入る。80年に農村歌舞伎最後の一座を描いた小説「幕切れ」でオール読物新人賞を受賞。日本文芸家協会、日本ペンクラブ会員
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