出版社内容情報
「どんな女でもその気にさせる」兆し屋を商うイイ男・萬次。大井川の川留で相部屋となったのは、凄腕剣客「千手狂剣」の棺兵衛と連れの美女・お珠。閨事に対し心を閉ざすお珠を兆させ、旅を共にすることで棺兵衛を護衛代わりに利用しようと考えたのだが…。
内容説明
「どんな女でもその気にさせる」兆し屋を商う男・万次。ところが江戸でヘタを売り、追われる身に。恋人・お千と東海道を下るも、大井川の「川留」に遭遇。旅篭で相部屋となったのは、凄腕剣客「千手狂剣」の棺兵衛と連れの美女・お珠。お珠が、不感症なのが、棺兵衛最大の悩みだとか。この話、追手に怯える万次にとっては渡りに船。お珠を兆して恩を売り、棺兵衛を護衛代わりに利用しようと考えたのだが…。
著者等紹介
雑賀俊一郎[サイカシュンイチロウ]
1940年、神奈川県横須賀生まれ。立教大学社会学部卒。卒業後はコピーライターを生業とし、東京コピーライターズクラブ新人賞、同クラブ賞、朝日広告賞などを受賞。1998年、中国を舞台にした『黒ん棒はんべえ鄭芝龍救出行』で第六回歴史群像大賞優秀賞を受賞。以後、著作に専念し、『兆し屋万次』で本格デビュー。東京コピーライターズクラブ会員。俳句「こふみ会」同人
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