出版社内容情報
舞台は13世紀の中国。女真族の国・金の支配に抗して、大規模な農民反乱が勃発する。リーダーの妹・楊妙真も、白銀にかがやく梨花槍をあやつって勇名をとどろかす。圧倒的な金軍と戦う妙真たちの運命は? 中国史にその名をとどめる女性英雄の物語。 高校~一般
内容説明
13世紀のはじめ、女真族の国・金の領土であった山東半島で、大規模な農民反乱が起こった。反乱軍を率いるのは、楊安児。その妹楊妙真も白銀にかがやく槍・梨花槍をあやつって、勇名をとどろかせる。やがて、戦いのさなかに兄を失った妙真は、みずからリーダーとなり、果てしない戦闘の日々へと突入していった。圧倒的な劣勢にもかかわらず、彼女を戦場に駆り立てたものは。
著者等紹介
井上祐美子[イノウエユミコ]
1958年、兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒。1990年『虹の瞳きらめいて』で作家デビュー。91年の『長安異神伝』で注目を集め、中国ヒロイックファンタジーといわれる新しいジャンルを切り拓いた。中国史への造詣の深さと、豪快な筆使いには定評がある。著書はほかに『五王戦国志』『桃夭記』『柳絮』『紅顔』『海東青 摂政王ドルゴン』など
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感想・レビュー
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雪野きずな
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再読2回目。初読時より理解度アップ。2017/02/28
よっち
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13世紀のはじめ、女真族の国・金の領土であった山東半島で、大規模な農民反乱軍を率いた楊安児と、その妹で梨花槍をあやつる楊妙真の物語。
オイコラ
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いまいち、楊妙真に肩入れできない。あとがきで、違和感があるとか、不完全は承知、と筆者自身が書いているけど、まさにそんな感じ。妙真の活躍も「天下無敵」というでもなく、終始苦しく、挫折しているのでしっくりこない。敗れようが失意のうちに姿を消そうが、一瞬でも頂点に駆け上がるような輝かしい場面があれば少しは違うと思うけど。「兄さんの敵」とかじゃなくて、もっとすれててしたたかで、敵討ちを大義名分にしてうまく立ち回るような感じの方がそれっぽい気がする。2015/02/02
tenco
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再読。2013/03/12
thistle
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★★★2011/07/12