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出版社内容情報
障害のある子どもへの学習指導のしかた、初期課題への取り組み方などを、学習心理の理論に基づいて基礎からわかりやすく解説している。取り上げる課題は、形の弁別、大小の概念形成など文字指導の前提となるもが中心。
内容説明
課題を理解し解決するという基礎的な力を養う段階では、子どもにまちがえさせない工夫が大切です。障害がある子どもは、まちがえてしまうことで、教材に手が伸びなくなったり、見ようとしなくなったりして、基礎的な力の習得が難しくなります。子どもを正しい反応に導くための工夫として、スモールステップでの課題設定があります。基礎学習の段階では、スモールステップを手がかりにして、望ましい反応を積み重ねることが、子どもの「考える力」を育てます。子どもの「考える」活動を大事にするためには、どんな小さな反応も見逃してはいけません。自発の運動を豊かにし、適応的な反応を導くために、一人ひとりの子どもをよく見て、その子に合った指導の工夫をします。
目次
第1章 考える力を育てる学習(伸びる芽・育てる力;視覚認知の発達をめざして ほか)
第2章 ○△□を見比べる・見分ける学習(視覚認知を高める「形の弁別」)(「形の学習」の意味;教材・教具について ほか)
第3章 「大きい・小さい」を見比べる・見分ける学習(視覚認知を高める「大小・大中小の弁別」)(「大小・大中小」の学習の意味;教材・教具について ほか)
第4章 衣類を身につける学習(手と手、目と手の協応動作を高めるスモールステップ)(基本的な考え方;スモールステップの考え方 ほか)
第5章 どちらの箱に入っているか見比べる・見分ける学習(視覚認知を高める延滞の学習~注視・追視による記銘・記憶・想起・推測~)(延滞の学習の基本的な考え方;教材・教具について ほか)
著者等紹介
宮城武久[ミヤギタケヒサ]
1969年に東京都の教員となり、東京都立盲学校、養護学校(現特別支援学校)に勤務。障害がある子どもの「考える力」を育てるために、1982年に「つばき教育研究所」を設立(同研究所には基礎学習や文字・数の指導を受けるため、多くの子どもが通っている)。現在は、障害の理解や障害児教育についての講演活動を行うほか、現職教員の専門性・指導力向上のための研修会講師、特別支援学校の学習指導アドバイザーなどを務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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