出版社内容情報
不耕起・無化学農薬で野菜やコメをつくる自然農の手引きの最新版。自然農で野菜がよく育つ仕組みから、代表的な野菜40種の育て方と米の栽培方法までオールカラーで掲載する。その他、川口氏から現代に生きる人に向けた、生き方のヒントを教わる。
目次
第1章 自然農という名の「生命の楽園」(耕さない自然農の畑で野菜が育つわけ;自然農3原則;自然農・農的暮らしを学ぶ「赤目自然農塾」 ほか)
第2章 自然農はじめの一歩(自然農で使う3つの道具;自然農の畝づくり;自然農の畝の立て方 ほか)
第3章 自然農の野菜づくり40(キャベツ;ホウレンソウ;リーフレタス ほか)
第4章 自然農へ至る道―川口由一の歩み
著者等紹介
川口由一[カワグチヨシカズ]
昭和14年(1939年)奈良県桜井市の専業農家に生まれる。中学卒業後、慣行農法に23年間従事したあと、自然の営みに沿ったまことの生き方を求め、自然農と漢方医学に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
30
福岡さんの「わら一本の革命」を思いました。耕さないからといって、放置状態ではありません。逆にこまめな観察とデータ分析が必要なことが伝わってきます。「周りに迷惑ではありませんか?」といった、集落の和を貴ぶ日本人らしい質問に丁寧に答えてあるところにじ~んとしました。みんな、問題には気づいているんだけれど…ともどかしい現実を感じさせられました。う~む。2020/10/01
さっちも
11
今、アマゾンでこの人の本が高値で売られている。メジャーな本だからその辺の本屋であるにはあるが。中国やその他の国が肥料の輸出をストップし、穀物の輸出を制限している。特に小麦はドルに対して戦後最大の高値になった。日本以外の国が有事を想定し食料の備蓄に励んでいるため、海外のスーパーはすっからかん。大丈夫かお花畑の日本。素人でもできる農業を始めなければと思うのは私だけではないようだ。これなら感染病を防ぐ、体内の菌を育てる菌活も同時に行える。何兆という菌が出入りしバランスを保つのが人間だ。2022/05/20
袖崎いたる
6
洒落た美容院で電子端末で読めたので読んでみたら福岡さんの澪を引いている自然哲学者であり芸術家であるらしいと知る。福岡さんが哲学者寄りだったのに対してこちらは芸術家寄り。不耕起栽培には憧れがあるので、すなおに楽しめた。やぱ農業大事な〜。経済が農政学って言葉で語られていた柳田國男の時代を思い出すと、俺はエコノミーって言葉をもっと知りたくなる。この頃、バタイユのエコノミー論をまとめたとある学者の博士論文が刊行されたらしいけど、ちょっと読みたいな。……ってことを思ったよね。2021/10/26
すべてうまくいっている
1
耕さない土は、豊穣な畑になる。 自然のバランスに任せ、バランスを崩さない程度に利用して野菜を育てる。そんな農業。幾多の動植物の亡骸の層の上に様々な動植物が生きる様は素敵かもしれない。耕さず、農薬や肥料を持ち込まず、草や虫を敵にしない。 米ぬかや油粕はどこから来るんだろうとは思ったが、基本的な考え方はとても魅力的だと思う。2025/02/12
みりん
1
農薬を使わず、耕さずあるがままに育てる。非常に味は良く、栄養満点。楽なように感じるが、技術のいる難しい農法に感じました。自ずから然らしむる。2021/05/25