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出版社内容情報
古今の名品を渉猟し鑑賞する、美術愛好家・作家・研究者のための季刊専門誌「聚美」22号。特集は、汝窯――珠玉の青磁。日本美術の古今の名品をあまねく渉猟し新たな視点で鑑賞する、美術愛好家・作家・研究者のための季刊専門誌「聚美」22号。特集は、汝窯――珠玉の青磁(市場における汝窯評価の変遷、汝窯への道、北宋汝窯青磁の美)。
聚美社[シュウビシャ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くれは
3
汝窯青磁の淡いマットな色調は「天青色」と呼ばれているのだが、どうもしっくりきていなかった。どうみても「空の青」にはみえないから。現代の日本と気候が違っていたんだろうか、などと思っていたのだけれど、本誌の岡田美術館蔵の青磁鉢の写真を見て、ああ、これを「天青色」と呼ぶのならそうかも、となんとなく腑に落ちた。ところどころムラのある厚いガラス質の釉が、薄い雲に覆われた空の深さを感じさせるのです。「一級品」の汝窯青磁のしっとりしたペールブルーも綺麗だけど、空というよりは玉石の美しさなんだよなあ。2017/01/27