出版社内容情報
煌びやかなイラスト、浮世絵をふんだんに掲載、江戸の光と闇を象徴する「吉原遊女」の全貌を紹介するビジュアル・ムック。
美しい花魁と丁稚奉公が駆け落ちするロマンス、入れこんだ花魁に大枚はたいて破産してしまう商人のコメディ――江戸の暮らしを語るうえで避けて通れない「吉原」。煌びやかなイラスト、浮世絵などをふんだんに掲載、吉原の全貌を紹介するビジュアル・ムック!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡子
27
遊女がおまじないをして遊んでいたというのが知れて嬉しい。蛙の折り紙に、まち針をさして、それを箪笥のなかに隠しておくと、恋した人がきてくれるというおまじない。いかにも女の子らしい・・・。簪をなげて、そこまでの畳の数を数えて相手を待つ「畳算」も知らなかった2016/03/19
たまきら
22
経済が悪化している国は、女性の売春率と海外流出率でわかる、と以前読んでギョッとしたことがあります。でもホントだとおもう。様々なシステムは魅力的であると同時にお金を搾り取るシステムでもあり、びっくり。コンドームがない時代、STDの恐ろしさにブルブル。いろんな意味で肉欲って不潔だなあ…とか思いつつ、強く前向きな女子もいたんだろうな…と思ったり。自分は女性は性的に自由であって構わないと思っていますが、売春はやっぱり悲しいな。2016/05/09
魚京童!
15
傾城は 二十八にて やつと足袋2014/11/03
チョビ
7
ざっくり江戸時代の吉原を知るにはいい良書(近代以降は申し訳程度)。人々の憧れでありながらなりたい人のいない稼業。また、「嘘だらけ世界」というのは、某夢の国のようで、人間の奥底は何も変わってないことを痛烈に感じる。だからこそこぞって彼女らの顛末が文学や落語、劇となって残ったのだろう。まあ、一番したたかなのは、身請けをしつつちゃっかり「飯のタネ」にしてる文化人の方々ですね。2016/11/06
ayko
3
内容としては既知のものがほとんどだったけど、興味深く隅から隅まで読んだ。2014/11/23