出版社内容情報
多くのファンを持つ万葉集の名歌50を、それにちなんだきれいな風景写真とその歌を詠んだ歌人の心のひだまで掬い取るかのような専門家による深い解説で楽しむビジュアルシリーズ。巻頭エッセイは田辺聖子氏による「万葉集の楽しみ方」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
21
コメントがいつも優しい読友さんのつぶやきで、万葉集に興味を持った。最初は音の響き。次に、歌の解釈。そして、歌人。。。いろんなことが知りたくなって、入門書!のつもりで、図書館で借りた。巻頭エッセイ~田辺聖子さんの、〈万葉集は人の心の本音を歌う〉で、どんな本音?ってわくわく。歌と解釈と、関連した写真が本当に本当に美しかった。歌人達が、時にはまっすぐに、時にはひねりをきかせて、歌に思いを込めたり、吐き出したりしながら、古代を生きたのかな?友情や、愛情や、ユーモアと共に・・と思うと、心が古代まで広がりそうだ。 2013/06/22
仮ッ子
6
とにかく写真がキレイ!まだこんな美しい風景が残されていたんだ。万葉の時代にはましてや。それは歌に残したくなるほどだったろうなぁ。不思議なのは、どの風景も見たことがなくとも懐かしいこと。自分に受け継がれている、この国の血を感じる。2010/06/07
春
5
古文苦手だった超初心者の私にも、万葉集の良さを教えてくれる一冊だった。丁寧な解説が読んでいて心地よい。写真も美しかった。2013/04/27
じじちょん
4
宴会の席で不倫の歌を詠んだという話に驚きました。 解説を読まないと歌に込められた意図というのは分からないものですね。 荒磯の写真と愛しい人の別れの歌のページは心に沁みました。 他、花や風景の写真が美しく、歌を彩ります。関連する地域の解説も分かりやすいので、旅の事前学習に良いかもしれません。2017/05/12
たかとう
3
天の香具山、畝傍山、御蓋山、女郎花、真弓、片栗、山橘などなど。歌の中で見たことはあるものの、実物を目にしたことのない風景や植物が歌に添えられて載っているので、歌のイメージがさらに深まります。2009/06/19
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