出版社内容情報
父の仕事の都合で、台湾で暮らすことになった少女。行きの船内で出会った女の人と、戦後の引揚船で悲しい再会をする。
現代の子どもたちがなかなか聞くことのできない戦争のお話を体験者に取材した絵本。父の仕事のために台湾で暮らすことになった少女は、船の中で女の子と出会いあや取りを教わる。やがて戦争が終わり、日本への引揚船の中で、二人は悲しい再会をすることに。
著者等紹介
田代脩[タシロオサム]
1938年、栃木県宇都宮市に生まれ、敗戦のときは国民学校1年生。東北大学文学部国史学科卒業、同大学院修士課程修了。埼玉大学教養学部教授を経て、現在、埼玉大学名誉教授。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
11
裕福な親と共に台湾に渡った少女が、戦争の中で経験し見聞きした現実は、体験した者でなければ解らないこと、語られることがなければ知り得ないものでした。 父親が戦争に行かなかった理由、台湾の人と日本人の間にあった深くて大きな溝、少女は様々な問題を突きつけられながら成長したのです。 そんな少女が引き揚げ船の中で見たものはあまりに悲し過ぎました。 戦争と人間と命と、様々なものを考えると、いかに戦争が虚しいものか痛感させられました。 2018/11/18
どあら
10
図書館で借りて読了。こういう絵本も子供達に伝えていきたいです。2018/12/08