出版社内容情報
【予備知識ゼロでも大丈夫。現代の「つらい」を『資本論』から理解する】
【「お金」か「命」で、なぜ「命」を選べないのか?私たちが「資本の論理」に洗脳されているから。】
「どうして毎日満員電車に乗って会社に出かけて、夜遅くまでクタクタになるまで働かなければいけないのか?」
「どうして生活していくギリギリの賃金しかもらえないのか?」
「嫌な上司になんで我慢して従わなければいけないのか?」
資本主義の限界や、歯止めの利かない格差社会、環境問題など、現代社会の問題に通ずるヒントが書かれている『資本論』が、今ふたたび注目を集めています。しかし、原書は膨大なページ数があり、難解で、普通の人が理解するのは難しいものです。そこで、佐藤優先生が一度は読んでおきたい『資本論』をわかりやすく解説します。
▼今でも共感できる「つらい…」は150年前から予言されていた!
・給料は「翌日も元気に働くのに必要な最低限の金額」に決まる?だから上がらない?
・どうして「過労死」はなくならないのですか?
・労働環境がブラックなのに、なぜ人はそこまで頑張ってしまうの?
・出来高制は実は資本家の巧妙な〝搾取〟?
・非正規社員や派遣社員の増加をマルクスは予言していた?
・ワーキングプアはどうして生まれるの?
・「働き方改革」は労働者のためではないってどういうこと?
・「分業」が労働者を追い込んでいる?
・AIによって労働者は自由を手にできる?
・機械に仕事を奪われた労働者の末路は?
・エッセンシャルワーカーが低賃金・長時間労働なのはなぜ?
・「やりがい搾取」が横行する理由とは?
・「近代経済学で環境問題は解決できない」ってホント?
・SDGsで環境問題は本当に解決するのでしょうか?
・世の中はSNSなどで意味なく欲望を喚起された、必要もない商品で溢れている
・無意味な仕事が消えていく…社会の再生産にとって意味のない仕事―(マーケティング、広告、コンサルタント、証券やFX、仮想通貨などの投資関連会社……おおよそ実体がなく、消費者の欲望を喚起させるためだけの仕事)
・労働者は資本家だけでなく、国にも搾取されている?
・地方と首都圏との経済格差の問題はどうしたらよい?
「本書の目的は共産主義的なイデオロギーを人々に伝えることではなく、資本主義体制に内在する暴力性からいかに身を守り生き抜くかという道を示すことにあります。資本主義に組み込まれてブラックな労働環境の中、心身ともに病んだり、過労死や自殺をしてしまわないように、主体的かつ戦略的に生きる一助に、本書がなることを願って止みません。」(本文より引用)
内容説明
このままでは、人間も地球も壊れていく…資本主義から身を守るために今こそ『資本論』に学べ!
目次
第1章 これだけは知っておきたい!『資本論』のキホン(『資本論』は何の説明から始まっていますか?;資本主義はどのようにして始まった? ほか)
第2章 資本主義は「限界」ってどういうこと?(そもそも、資本主義の「資本」って何ですか?;資本家は労働者から搾取する「悪人」なのですか? ほか)
第3章 なぜ、私たちの給料は上がらないの?(資本主義において生産力がアップすると何が起きるのですか?;イノベーションにより獲得される特別剰余価値とは? ほか)
第4章 資本は自然からも「搾取」する(マルクスは人間の労働と自然との関係をどのようにとらえていた?;資本主義は自然にどのような影響を与えた? ほか)
第5章 資本主義から身を守る方法を教えて下さい!(マルクスは経済のグローバル化を予見していたのですか?;「恐慌(大不況)」をマルクスはどのようにとらえていましたか? ほか)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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