林静一美人画集

林 静一【著】

学研パブリッシング（2015/09発売）

• サイズ A4判／ページ数 159p／高さ 30cm
• 商品コード 9784054063211
• NDC分類 726.5
• Cコード C0071

出版社内容情報

たおやかな女性美を描き続ける林静一。典雅な筆致の日本画から、キャンディ「小梅」のアートワークまで、「林美人画」を集大成。

たおやかな女性美を描き続ける林静一。典雅な筆致の日本画から、油絵、挿絵・表紙画等のイラストレーション、キャンディ「小梅」のアートワークまで、「林美人画」を集大成。画集初収録作品を含む、「美人画集」の決定版。最新インタビューも掲載。

【著者紹介】
画家。女性の横顔を描いた優美な作品で知られる。コミックの代表作は『赤色エレジー』他。アニメーターとしても意欲的な作品を多数発表。ロッテ『小梅』のアートワークも有名。画集、個展多数。

内容説明

繊細な筆致で女性美を描き続ける林静一。古希を迎えた今、その初期から現在に至るまでの美人画を集大成。画集初収録作品を含む愛蔵決定版画集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[古古古古古米そっくりおじさん・寺]

かつての角川文庫の寺山修司本の表紙、ロッテの飴『小梅ちゃん』、銘菓『萩の月』のパッケージでお馴染み林静一の美人画を一冊の画集に（古希を迎えたそうだ）。浮世絵や日本画の伝統とも繋がっている画風の為か、今見ても古びておらず、この和風美人のオンパレードを心底素敵だなぁと眺める。似た様な顔立ちに見えて微妙に違ったり、時に素晴らしくエロチックだったり。淫靡に見えるものにも、美人画ゆえの何とも言えぬ清潔感がある。『小梅ちゃん』ストーリーも全て収録。寺山文庫の表紙も登場。今の表紙より良い。角川戻すべし。

2015/11/02

[lonesome]

寺山修司の角川文庫の表紙や小梅ちゃんで馴染みのある林静一さん。こんなにも着物にこだわっていて綺麗に表現されてるとは知らなかった。長い間作品を描いていて、70年代の作品とそれ以降の作品で作風が変わっていってるのかなと思ったけれど、そういうことではなくてたくさんの描き方があるんだなと感動する。それから、清楚な感じの女性やあどけない少女の絵もさることながら、色気のある女の人の絵が素晴らしく、対談にある無防備なリアルの女性が横顔に表れるという言葉に大いに納得した。

2016/02/26

[ヒロミ]

祝・古希。大判サイズで余すところなく林静一さんの横顔美人を堪能できる。小梅ちゃんの初恋絵草紙が収録されているのもうれしいです。ちょっとアングラっぽい香りの漂う絵も好み。ご使用されている画材やソフトも知りたかったなあ。

2015/11/21

[アズル]

こちらを読んでいたら、「ｐｈ4.5　グッピーは死なない」や「紅犯花」を読み返したくなりました。林静一さんの美人画は見ていると、なんだか切ない気持ちになります。憂いを帯びた横顔だからでしょうか。

2016/10/17

[ひまりこ]

こういう絵が描きたい、と思って真似しても描けないし、あたらそっくしに描けたとしても、そっくしの時点でそれは絵描きでさえないし、誰も林静一になれる訳もなく。憧れたまま随分遠くに来ちゃったな、とため息つきつつ幾らでも眺めていられる。 線一本でさえ、この洗練。 清楚さとエロチックさが自然に同居。 ちなみに他の画集で見たエロさエグめのラフスケッチもグッと来たもんです。あれ、何に載ってたんだっけかなー、探してみよう……

2019/02/22