生命進化の偉大なる奇跡

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054062788
  • NDC分類 491.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

われわれ人類の体はどのように進化して、現在のようなかたちになったのか? この進化ははたして“正常”なものだったのか? 遥かな時間をさかのぼり、人体にひそむあまりにも奇妙な進化の歴史をひもとく。科学的ロマンと驚異に満ちた一冊!

内容説明

生命の系統樹で出かける私たちの枝を見つける旅!BBCで人気の美人人類学者が私たちの体に刻まれた進化の歴史を明かす。

目次

始まり―妊娠の謎とあなたの体に刻まれた歴史
頭と脳―脊椎動物の頭の起源から、ヒトの脳の驚異的な発達まで
頭蓋と感覚―頭蓋ができるための土台の形成と、まわりの世界を感知する器官の発達
発話と鰓―水中で生じた喉頭
脊椎と体節―生命のパターンとS字形の脊椎の進化
肋骨、肺、心臓―私たちの祖先の肋骨と、魚類の心臓や肺
胃腸と卵黄嚢―卵生の祖先と果実食の類人猿とのつながり
性腺、生殖器、妊娠―生殖の仕組みとヒトの無力な赤ん坊
肢の特質について―鰭と肢と祖先
腰からつま先まで―歩きを覚えてから走る
肩と親指―木登りする祖先とヒトのユニークな手
私たちの成り立ち―生命の系統樹で私たちの枝を見つける

著者等紹介

ロバーツ,アリス[ロバーツ,アリス] [Roberts,Alice]
1973年イギリス生まれ。解剖学者・人類学者で、テレビの司会者や著作家としても知られ、バーミンガム大学で「科学への市民の関与」という分野の教授も務めている。夫とふたりの幼い子とともにブリストル近郊に在住

斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

37
著者は解剖学者だがBBCの司会者もこなす。イラストもすべて手書きで進化生物学と自然人類学の知見を紹介している。その中で脳と腸の共進化説に興味が湧く。肉食と消化の外注化(調理)により腸が短くなり脳が大きくなったという。また人は遺伝子を環境によって変えた。走ることで下肢の形態を左右する遺伝子に作用したのではないか?科学の新知見が出ると少しだけこの世界の見方が変わりわくわくする。人間は自分たちが類人猿と似ていることを認めるが、私たち自身が類人猿であると気付くことはめったにない。「われわれこそが歴史なのである」2019/01/14

Tui

26
受精卵という一個の細胞から胎児が成長してゆく過程と、魚類からヒトへの進化の軌跡を、身体の部位ごとに解剖学的にたどる構成。好感が持てるのは、ヒトの進化を特別視していない謙虚さ。二足歩行、脳の大きさ、発話能力、いずれも、一方通行な進化の頂点としてのものでなく、たまたま枝分かれしていった系統の一つに結果すぎない、特別に優れた存在ではないという捉え方。理想の完成形ではなく妥協の産物なんですよと、進化という言葉に隠れた優越感やそこから生じる勘違いを穏やかに批判している。解剖学用語の多さに、ちと脳みそパンクしかけた。2018/03/06

inami

12
◉読書 ★3.5 ヒトの受精卵という一個の細胞が、完全にできあがったヒトのように複雑なものになる・・途方もないありえなさがある・・本書は受精卵から順に追いながら、体の各部位の形成に秘められた生命進化の跡を明らかにしている。6600万年前に、恐竜から身を隠していた哺乳類のどれかがサルに進化を遂げ、類人猿に進化し、ホモ・サピエンスへ(20万年前)。”マイケル・トマセロ”は魚は水をあてにして生まれるように、ヒトの赤ん坊は文化をあてにして生まれるのだと。そして今、私は「本を読んでいる」生かされていることに”感謝”2018/03/17

GASHOW

7
タイトルは「生命進化の偉大なる奇跡」。読書メーターに登録ができていない本ははじめてだった。アリス氏は解剖学者でもあるので人類の進化についての解説がとてもわかりやすい。アリスの人体ツアーも面白かったがこちらはパワーアップしている。ただ、かなりマニアックなので両方とも読んだ方が理解しやすいと思う。2017/12/19

DEE

5
読み始めて、また理解できない発生学の話かと思ったけど、これはもう少し先のことまで具体的に書かれているので取っ付き易かった。長い手足を自在に使い文明を築いてきた人間だが、その手足だって太古の昔には魚の鰭だった。 また人間は自由に動く肩を持つ代わりに肩コリという宿命も背負った。 進化は決して目的的ではなくランダムであり、時にはあるものでなんとか対処しているようにしか思えない部分もある。 先が読めないから進化を知ることは面白いのかもしれない。2019/04/16

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