- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
出版社内容情報
2016年に生誕300年となる伊藤若冲。その若冲の絵の素晴らしさと描かれた生き物の生態から、若冲の「生物観」に迫る一冊。
2016年に生誕300年となる伊藤若冲。その若冲の絵の素晴らしさを余すところ無く解説した「美術画集」の部分と、そこに描かれた生き物の生態や、そこから想像される人々の文化的側面にも触れた「図鑑」的な部分からなる、若冲の「生物観」に迫る一冊。
内容説明
稀代の天才絵師、伊藤若冲。若冲作品の美術的な考察だけではなく、描かれた生き物の生態、当時の文化的側面にも踏み込んだ、若冲の新しい面を知ることができる一冊!
目次
第1章 鶏・鳥(大鶏雌雄図(動植綵絵)
芙蓉双鶏図(動植綵絵) ほか)
第2章 動物(猿猴摘桃図;百犬図 ほか)
第3章 植物(薔薇小禽図(動植綵絵)
牡丹小禽図(動植綵絵) ほか)
第4章 昆虫・水の生き物(芍薬群蝶図(動植綵絵)
池辺群虫図(動植綵絵) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わんこのしっぽ
38
若冲展に備えて予習と自分ご褒美用~(´艸`*)同じアングルでの実際の動植物との対比が面白い。そして江戸時代には存在したけれど現代には途切れてしまった鶏や植物の系統の話が興味深く展覧会がますます楽しみになってきた(≧▽≦)2016/03/31
すみの
30
話題の『若冲』!魅力溢れる生き物たち…『鶏・鳥』『動物』『植物』『昆虫・水の生き物』に分け、カラー写真が見ごたえあります。鶏や動物を描くのは特に難しいだろうが本当に素晴らしい。金刀比羅宮蔵『花卉図』は大好きで奥書院の一室全体に描かれている豪華な花々。詳細に説明されていて満足。かと思えばユーモラスな水墨画『果蔬涅槃図』。監修の小林忠館長の言葉にあるようにまさに「画遊人」伊藤若冲でした。2016/06/09
たいぱぱ
28
絵画には全く疎いけど、若冲だけには何故か強く惹かれるものがあります。「動植綵絵」の中の鶏の絵はどれも好きです。この本で見ても美しいと思うので、別次元の本物の美しさをまた見てみたいと強く思う(少しだけ本物を見たことがあります)。若冲の絵と本物の生き物との比較した解説は面白かった。改めて若冲凄いな~と驚嘆するしかない。しかし鶏はよく見ると気持ち悪い生き物ですね(笑)2018/07/14
大島ちかり
18
感動しました。美しく貴重でおかしい。若冲の絵の中の生き物が何かを調べる研究者もいるんだな。と思いました。面白かったです。2016/08/04
風に吹かれて
16
各分野の専門家による若冲(1716-1800)が描いた動植物の分析も踏まえた解説を読み、そして実際の動植物の写真と見比べながら若冲の画を鑑賞できる優れた若冲本。鶏・鳥、動物、植物、昆虫・水の生物と図鑑ができそうなくらいに生き物を観察し描いた若冲であった。 インパクトがある画題のひとつが鶏だと思う。若冲の鶏は一度見たら忘れられない。見るたびに凄いと思う。「当時は掛け合わせを考えて品種を固定するということをしていなかったので、様々な羽色の鶏がいたと思われる」。なるほどなるほど。 →2024/07/23