出久根育作品集―ねずの木と赤い実

出久根 育【著】

学研教育出版（2014/12発売）

• サイズ A4判／ページ数 127,／高さ 21X22cm
• 商品コード 9784054061552
• NDC分類 726.5
• Cコード C0070

出版社内容情報

ブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリ受賞など国際的に活躍する人気の絵本作家・版画家の出久根育初の画集。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリ受賞など国際的に活躍する人気の絵本作家・版画家の出久根育初の画集。絵本や挿絵の絵や版画作品を中心に、精緻な絵を多数紹介。プラハでの暮らしを綴ったエッセイも収録。

【著者紹介】
武蔵野美術大学卒業。『あめふらし』（偕成社）で２００３年ＢＩＢ（ブラティスラヴァ世界絵本原画展）のグランプリ、『マーシャと白い鳥』（偕成社）で２００６年に日本絵本賞大賞を受賞。

内容説明

『あめふらし』『マーシャと白い鳥』『おふろ』などの絵本作品から、挿画、チェコでの仕事、版画、タブロー、プラハでの暮らしを綴ったエッセイまで。幻の初期作品『あっちいけポイ』完全収録。プラハでつむぐ重厚で幻想的な世界。ブラチスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞作家、出久根育待望の初作品集。

目次

絵本
挿絵
チェコでの仕事
プラハ便り
版画・タブロー
エッセイ
主なブックリスト
展覧会略歴
掲載作品リスト
ねずの木と赤い実　あとがきにかえて
『あっちいけポイ』

著者等紹介

出久根育［デクネイク］
１９６９年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻卒業。２００３年に『あめふらし』（パロル舎）でブラチスラヴァ世界絵本原画展グランプリ、２００６年に『マーシャと白い鳥』（偕成社）で日本絵本大賞、２０１１年に『もりのおとぶくろ』（のら書店）で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、２０１２年に『〓ｉｖ´ａ　ｖｏｄａ』（Ａｌｂａｔｒｏｓ）で２０１１年アルバトロス社賞・高学年児童向けイラストレーションの部を受賞。２００２年よりチェコ・プラハに在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[モリー]

「私にとっての赤い色は、大地の下で巡る命、草木の芽吹き、女の子のほっぺた、熟した木の実。」…あとがきの中で出久根育さんはこう言います。不覚にも、出久根育さんの作品の中で最も注目すべき色に私は気づいていませんでした。エッセイの中で明かされる、出久根育さんと「赤い色」との出合いが印象的でした。チェコでご自身が立ち会い、一部を体験した豚の解体。その時に出会った「血の色」が後に彼女の作品に大きな影響を与えたようです。マイナス十度以下になる冬空の下、ナイフを入れられた豚の首から吹き出す真っ赤な血をバケツに受け、↓

2021/08/23

[野のこ]

読友さんのレビューでぜひ読みたくて借りました。実は初めは子供の虚ろな目が苦手なでしたが、作品を重ねて読むごとにだんだんクセになって気になるようになりました。悲しみ、孤独、不安になる絵なのに あたたかさ、ユニークさを感じる 不思議な世界。細部まで釘付けになる描写も魅力的です。思う存分に出久根さんの作品にエッセイも堪能出来て幸せ。おまけの漫画は面白かったけどラストは怖かったー！浴槽の淵にいる子供の絵は心ちゃんのCMを思い出しました。

2018/03/04

[カニ]

少し前にチェコでの生活を綴ったエッセイで知った絵本作家の“出久根育”さん。今回は作品集を読んでみました♪正直可愛い絵本ではありませんが、何とも魅力的な絵と独特な世界が広がり、気になる絵本作家さんの１人になりました☆

2018/02/20

[リッツ]

ほんとに偶然！これの前に読んだ「ルチアさん」の挿絵を描かれた出久根育さんの作品集。ただ図書館の新館コーナーでその不思議な雰囲気と心ひかれるタイトル借りしてきたら…。絵本や挿絵の作品、エッセイ、漫画まで。選ばれた線と深い色はノスタルジックで少し怖くて魅力的。特に赤！と思ったらあとがき含む文章で納得。プラハ便り、エッセイともに情景が浮かび空気を感じるものでした。

2015/01/18

[みずたま]

「おふろ」を読んでから気になっていた出久根さん。シュール、妖艶、不気味、暗鬱、ファンタジー…その世界観に好みが分かれるかもしれないが、私は好き。何だか瞳に吸い寄せられてしまい、じっと眺めてしまった。

2015/03/18