はやぶさ力―川口淳一郎とチームはやぶさ３９の新証言

川口 淳一郎【監修】

学研パブリッシング（2012/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 190p／高さ 19cm
• 商品コード 9784054052062
• NDC分類 538.9
• Cコード C0050

出版社内容情報

人類初の快挙を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」。生みの親・川口教授とプロジェクトメンバーの証言で偉業の舞台裏を明かす。

宇宙空間での７年、６０億キロに及ぶ長旅の末、人類初の快挙を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」。生みの親・川口教授とプロジェクトメンバーたちが初めて明かした知られざるエピソードから、偉業の舞台裏に迫る。

内容説明

未来に継承したい「チームはやぶさ」の誇り。

目次

第１章　不屈のリーダーたち（川口淳一郎―努力でも忍耐でもない。『自分初』を目指す意地こそ力の源だった；國中均―『世界を見返してやる』と開発をあきらめなかった　ほか）
第２章　独自発想の先駆者たち（小笠原雅弘―『はやぶさ』は『坂の上の雲』のようなものだった；久保田孝―想定外を想定し、試験を繰り返した　ほか）
第３章　意地と執念の突破者たち（橋本樹明―『今、何をすべきか』だけ考えた結果が成功に；曽根理嗣―壊れても帰還できたのは技術の背景があったから　ほか）
第４章　力を増幅させた伝道者たち（的川泰宣―『はやぶさ』の仕事が好き。だから皆あきらめなかった；上杉邦憲―『七人の侍』に見るリーダー像を、プロジェクトでは学べ　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[けんとまん１００７]

時間が経っても、その輝きは失せることはない。そんな”はやぶさ”を支えた３９人。それぞれの思い、エネルギーはあるとして、共通の思いがある。それは、地球に帰還すること、つまり、家に帰ることだ。そこまでを見通しているからこそ、数々の困難にも耐えたのだろう。そして、人類初の試みの多さも凄い。人間の可能性と思いの力を実感。

2016/09/19

[radish]

はやぶさ成功の陰に日向に活躍した「その他」の人々の証言も多数収録された一冊。貴重な証言ではあるが、メーカー担当者がNEC系ばかりというのがちょっと気になる。メーカー自体が集約されてしまったので仕方ないとは言え、もっと他のメーカーの話も聞きたかった。電池の古河とか火工品の日油とか。

2012/08/09

[uuuki]

日本の技術力の高さが証明された小惑星探査機はやぶさ。 それに命を与えた39人の証言が掲載されています。 今読んでもドキドキしてきます、子供の頃にはやぶさがあって同じようにサンプルリターンを達成していたら、僕も目指すものが違ったかもしれません。 また、DVDみて感動しておきますｗ

2012/07/04

[takajisanta]

ものづくりを仕事にしている私にとって、チームのメンバーが最後まで諦めずやりとげたその達成感をそれぞれの言葉で残していることに感銘。最後まで諦めずがんばるのすばらしさをあらためて認識できました。

2012/05/19

[げん]

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」に感動していたところ、図書館の新着リストで偶然発見してまっさらな新刊を借りることができた。冒頭の川口教授の「組織全体が一つになれる魅力的な目標をもつことができたら、もしかしたらその時点でマネジメント力なるものは必要ないのかもしれません。」という文章が印象的だった。39人の証言にはそれぞれミッション達成への個人の強い意志を感じた。的川さんの、「はやぶさ」の真の後継機は、確実にはやぶさの成果を活かさなければならない「はやぶさ2」ではなく、もっとチャレンジングなミッションだ、という

2012/03/16