出版社内容情報
初めて特別支援学級を担任する教師のために、学級づくりと授業づくりのノウハウをイラストを中心に分かりやすく解説する。
通常教育で経験を積んだ教師でも、自閉症の子どもなどもいる初めての特別支援学級の担任をするとなると、今までの経験が役立たず悩むことも多い。そこで特別支援学級の学級づくりと授業づくりについて、イラストを中心に分かりやすく解説する。
【著者紹介】
1959年埼玉県生まれ、筑波大学卒業、同大学院教育研究科修了。岡山大学大学院教育学研究科教授。博士(学校教育学)。専門は教育臨床で数多くの小中学校を訪ね、現場の実情に合った教育のあり方を模索している。
内容説明
通常教育で経験を積んだ教師でも、自閉症の子どもなどもいる特別支援学級の担任を初めてするとなると、今までの経験が役立たず悩むことも多い。そこで特別支援学級の学級づくりと授業づくりについての具体例をイラストを中心にわかりやすく紹介し、先生がたをはげます本。
目次
第1章 三月―環境を整備する
第2章 四月―授業づくりの基礎
第3章 五月―学級づくりのヒント
第4章 六月―保護者との関係づくり
第5章 七月―自立活動の指導
第6章 八月―研修‐「困り感」の理解と指導のコツ
第7章 九月―子どもをつなぐ授業
第8章 十月―子どもをつなぐ交流
第9章 十一月―行事の指導
第10章 十二月―研修‐太田先生の教室拝見
第11章 一月―学年を超えた指導
第12章 二月―卒業式と次年度への引き継ぎ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TOSU
3
あったらいいな できたらいいな でも忙しくて、どこから手を付けていいかわからない…そんな現場が多いと思います。 そんな中色んな取り組みを写真も豊富に見せてくれて参考になった。 色々整理されていて、頭の中の棚卸しになるのかも。そして、支援学級はこうやって考えているんだなーと勉強になった。 2024/06/12
erie
3
良書だと思う。なるほど、こういうふうに運営されているんだな。一年を通した構成で、イラストや具体的な実例が非常に豊富で分かりやすい。と思いきや大学教授らしい。なるほど。実際に小学校の先生をしているわけではなく、「教育臨床」の専門家とのこと。この本が現場(先生と子供と、家族や社会も)の助けになると良い。2021/06/27
U-Tchallenge
1
タイトルに「入門」という言葉があるように、入門編としては最適の一冊である。特別支援学級の学級経営や授業づくりについて知れる内容となっている。それと同時に特別支援学級担任として持っておきたい考え方のようなものも知ることができる。この考え方のようなものを持っているか持っていないかで実践は大きく変わるのではないだろうか、と思うぐらいだ。特別支援学級を担当することになった者や特別支援学級について知りたい者にとっては必読の一冊に間違いないだろう。困ったらまずはこの本を手に取ってみることをお勧めしたい。2022/04/26
U-Tchallenge
1
特別支援学級での環境づくり、授業・学級経営等のことがわかりやすく具体的に書かれている一冊であった。特別支援学級ならではの工夫が必要になる。それはやはり経験しないとわからないものもある。だからこそ、このようにわかりやすく書かれているものがあれば、かなりためになる。特別支援学級や通級指導教室の担当になったならば一読したい一冊には間違いない。でも、書かれていることをその通りにするだけでなく、目の前の子どもたちの実態を捉え、実践していきたいものである。2021/04/08
ダイキ
1
【個別の指導計画・教育支援計画における実践のためのヒント】から一節をピックアップ。 『大切なのは体裁の整った書類を作ることではなく、教師と保護者とが、計画書をはさんで子どものいまとこれからを見つめることなのだ』 このフレーズは支援学級だけでなくあらゆる支援の場全てに於いて言えることだろう。良い気づきを改めて得ることができた!2020/07/15