出版社内容情報
日露戦争における陸戦、特に大陸への進出から勝利の剣ヶ峰となった奉天会戦に至るまでの一連の戦いを、作戦術の観点で検証する
近年、軍事史研究の分野で注目されている「作戦術(戦略次元と戦術次元をつなぐ作戦遂行上の結節概念)」の観点から、日露戦争の陸戦を新たな視点で検証!大陸への進出から勝利への剣ヶ峰となった奉天会戦に至る一連の陸戦を、斬新な切り口で徹底分析!
内容説明
第0次世界大戦ともいわれる大規模な近代的軍隊同士の戦いである日露戦争は、どのような戦略と戦術のもとに推移したのか。列強の観戦武官が注視するなかで行われたこと、機関銃と大口径砲が投入されたこと、あまりにも広い戦場でいかに軍を運用するかなど、従来とは様相を一変した戦いは、あまたの戦訓を残した。鴨緑江会戦、南山、得利寺、大石橋の戦いを経て、遼陽会戦、さらに、旅順攻囲戦を挟んで、沙河会戦、黒溝台会戦、奉天会戦へと続く一連のキャンペーン(戦役)。この戦いで日本軍が目指した、分進合撃、一翼包囲の実態を、作戦的な観点から読み解く。
目次
第1章 開戦と二つの軍隊
第2章 日露両軍の戦略と初期の作戦計画
第3章 遼陽へ向かう前進
第4章 遼陽会戦
第5章 旅順攻防戦
第6章 沙河と黒溝台
第7章 奉天会戦の作戦
奉天会戦
第9章 エピローグ
著者等紹介
瀬戸利春[セトトシハル]
1962年、東京都生まれ。東洋大学文学部史学科卒。測量士。雑誌『歴史群像』のメーン執筆者の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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