内容説明
自分が楽しければいい、という若者が周りにいたら、それは要注意です。“決められない若者”である可能性が大。そのままにしておくと、全体を考えた行動にならないからミスをする…、物事が中途半端で終わってしまう…、トラブルを抱えたときに適切な処理ができない…などということに。「優先順位」をつけることで、人生を豊かに歩く知恵がつきます。
目次
第1章 優先順位をつけられない若者が増えた理由
第2章 なぜ若者たちは優先順位をつけることができないのか?―タイプ別事例と分析
第3章 優先順位がつけられないと、どうなるのか?
第4章 効率の良い仕事に必要なのは
第5章 優先順位はどうつけていくのか
第6章 人間のメカニズムを知ろう
資料編
著者等紹介
長谷川一彌[ハセガワカズヤ]
元ヒューマンアカデミースポーツカレッジの主任教授、兵庫県学校カウンセラー、テニスジャーナル誌等のメンタルトレーニング講座で連載。ライセンス:USPTIプロフェッショナル、SAJ1級。各自治体の教育委員会や体育協会、各種団体及び企業のメンタルセミナーの講師、平成18年度兵庫国体認定スペシャルアドバイザーとして活躍。現在、プロゴルファーをはじめ各種スポーツのトップアスリートのメンタル指導。経営者、ビジネスマン、受験生などのヒューマンプロデュースや心身に問題を抱える人々のメンタルヘルスケアを指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トダ―・オートマタ
6
著者は最近の若者は優先順位を付けられない人が増えていると 書いていて、その若者に対してアドバイスなどをしているらしい。 本書では「若者を世間に合わせるように教育しなおす」という コンセプトで書いている。 ただ、世間でいう教育というと違うので 日本的な「忍耐、根性、努力」の押し付けでは意味がない と書いていて個人的にも同意する。 ただ、最近の世間の風潮は「優先順位の付けられない若者」は 「発達障害」や「アスペルガー」として簡単に見捨てるという インスタントな方法をとっていると思う。2011/10/29
ひだり
4
メンタルトレーナーの方が書いた本で、「若者がどうすれば本来の能力が発揮できるのか」を「優先順位のつけ方」で解いたものでした。精神論ではなく発達心理学や大脳生理学などフィジカルな面からのアプローチがとても参考になりました。カウンセリングにも子育てにも活かせそう。そして私自身も意識散漫型だから、もっと集中力高めなきゃ…(/ _ ; )2016/10/02
肇
4
タイプ別に実例や改善方法が書かれているのはいいが、まとまりのない構成で少し読みにくかった。若者に限らず、アンケートなどに「どちらでもない」という選択肢がある時点で、明確な優先順位が決められない人は多いと思う。指導者が枠内でしか発想できないから、指導を受けた側も影響されるのだと書いてあるように、もはや戦後の日本特有の価値観ではないかと。2012/06/03
おいくろ
3
後輩が優先順位つけられない子で、指導に悩んでいたので手に取った。優先順位の話よりも、メンタルの観点でいかに能力アップしていくかの内容の方が深く言及されていた。肝心の後輩への指導の解はしっくり来ず。2016/12/01
かやん
3
若者に限らず優先順位をつけるのは難しい。心のコップを常にスッキリとさせて、思いを混ぜないようにしたい。リラックスは呼吸法で。嫌なことでモヤモヤしたら書いたり誰かに喋ったりして溜め込まないようにしよう。2013/08/26