内容説明
太平洋戦争でオランダ潜水艦K‐16を撃沈し、また、イギリス潜水艦テレマカスに撃沈された日本の伊一六六潜水艦。この艦で戦死した機関長を父に持つ著者夫妻の、海に眠る父を求めての旅は、沈没日次・地点の特定など歴史の闇に埋もれた真実を明かし、かつて敵として戦った日英蘭三隻の潜水艦乗組員家族同士の奇跡の出会いと恩讐を越えた心の交流を実現した。だが、出会いの連鎖はそれで終わっていたわけではなかった。伊一六六乗組員のさらなる生存者の発見とマラッカ海峡での海上慰霊祭、真珠湾の英雄の米兵との邂逅…、引き続き著者が体験した奇跡と感動の実話。
目次
第1章 父を求めて
第2章 三家族戦争の傷跡
第3章 生存者発見
第4章 三家族の日本旅行
第5章 海上慰霊祭
第6章 真珠湾の英雄エディとの出会い
第7章 ディエインの祈り
第8章 オランダからの招待状
第9章 キング艦長との対話
第10章 六十五年目の真珠湾
著者等紹介
鶴亀彰[ツルカメアキラ]
1941年鹿児島県生まれ。鹿児島ラ・サール高校を経て、京都外国語大学を卒業。1964年に旅行会社のニュー・オリエント・エキスプレス社入社。1966年、同社の米国オフィス駐在を命ぜられ渡米。1980年にロサンゼルスでカリフォルニア・コーディネーターズ社を設立。日本から米国やメキシコに進出する企業の現地における支援や、米国ハイテク・ベンチャー企業の日本市場進出を手伝う。現在、ロサンゼルス郊外、ロミタ市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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