内容説明
戦国時代を震撼させた「本能寺の変」。織田家随一の智将と称された明智光秀がなぜ事変を引き起こしたのか。果たして光秀に勝算はあったのか。通説のイメージとは異なる光秀の実像と多くの謎に満ちた事変の実相に迫る。
目次
序章 光秀の人物像
第1章 武田攻め
第2章 謀反の動機
第3章 本能寺の変
第4章 近江の情勢
第5章 大坂方面の情勢
第6章 旧武田領の情勢
第7章 中部・北陸の情勢
第8章 細川藤孝と筒井順慶
第9章 中国大返し
第10章 山崎の合戦
終章 本能寺の変の総括
著者等紹介
樋口晴彦[ヒグチハルヒコ]
1961年生まれ。1984年に東京大学経済学部卒、国家公務員上級職として警察庁に採用。以後、国際捜査研修所第一研修室長、愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官等の役職に就くほか、外務省情報調査局・内閣官房内閣安全保安室に出向。1994年にフルブライト奨学生として米国ダートマス大学ビジネススクールでMBAを取得。現在、警察大学校警察政策研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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m
6
本能寺の変が起きた日である今日、どうしても読みたかった一冊。なぜ光秀は信長を討ったのか。様々な憶測や新説が飛び交うものの、真相がわからないところが魅力であり、かえって想像をかきたてられる。でもきっと光秀だって勝算のない戦はしなかったはず。一つでも条件が違っていたら、天下人明智光秀が誕生していたのかも。読みやすくて面白かった。2016/06/02
Hideaki Hoshiai
6
『明智光秀はなぜ本能寺で信長を討ったか』がテーマです。 著者は光秀が謀反を決意したのは、信長に対する怨恨でも他者の教唆でもなく、信長に代わって天下人の座に就くためだったと述べます。 その根拠として、 ① 信長・信忠親子が無防備の状態でそろって京都に滞在していたこと ② 誰にも警戒されずに京都近郊に襲撃部隊を集結させられたこと ③ 柴田勝家などの重臣がいずれも遠方で活動中であったこと これら偶然が幾重に重なった結果、まさに天魔に魅入られたかのように、千載一遇の機会を逃さなかったと述べます。 2015/02/21
iwazer
1
一般とは少し違った光秀評はなかなか新鮮。それに本能寺の変の前後関係がまとまっていて勉強になった。2008/10/27
Globex
1
光秀を新たな視点で評価していて、最期まで興味深いです。2013/08/31
りんむー。
1
勉強になった!2011/01/09