内容説明
敗戦後、旧満州から引き揚げた女性の悲惨な実態。収容所で敵兵に輪姦され、妊娠し帰国。保養所で堕胎手術を受ける。そのとき聞いてしまった産声を心身に焼き付け生きる人生を描いている。著者の知人が経験したことの聞き書き。
目次
満州へ
黒山での日々
敗戦の日から八月三十日まで
大虎山収容所での五十七日間
脱走・錦州へ
コロ島港から博多に上陸
二日市保養所
故郷は変わりなく
東京での第一歩
友からの手紙〔ほか〕
著者等紹介
鈴木政子[スズキマサコ]
昭和9年福島県生まれ。昭和14年、両親の転勤に伴い満州に渡り、昭和21年に帰国。在満邦人として敗戦を迎え、その直後から引揚げまでの10か月間に4人の弟妹を収容所生活で失う。昭和33年実践女子大学を卒業後、出版社等に勤務。現在フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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