内容説明
天正十年六月二日、明智光秀は本能寺を奇襲した。だが、光秀の謀反を読んでいた織田信長は、圧倒的な火力をもってこれを迎え撃ち、明智軍を徹底的に叩きのめす。敗走した明智軍は山崎に陣を布き、援軍を待って織田軍と対峙した。一方、真田昌幸より人質として信長に差し出された幸村は、そこで希代の軍師と出会う。それは羽柴秀吉の元を去り、織田家に戻ってきた竹中半兵衛であった。半兵衛は幸村に天賦の軍才を見抜き、後継者として育てるために、共に明智勢を殱滅すべく戦略を練る。しかし、明智光秀は死を覚悟で、八面六臂の罠を仕掛けてきた。これを打ち破るべく、若き真田幸村の鬼謀が炸裂する。他方、信長の生存を知った秀吉は己の身を守るために、毛利家の小早川隆景と手を組み、織田勢を挟撃すべく動き始めるのだが…。
著者等紹介
竹中亮[タケナカリョウ]
1961年10月9日、東京生まれ。早稲田大学卒業後、某大手旅行代理店に入社。旅行の企画、広告編集、海外(カナダ)勤務を経て執筆活動に入る。卒業課題は「日本の帝王学」。日本史上の覇者の後継者に対する帝王学教育を研究する。『真田大戦記』で第5回歴史群像大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 龍の哭く街 集英社文庫