内容説明
織田信長の五男、織田源三郎勝長は幼年時代を美濃・岩村城主、遠山景任の養子として過ごし、六歳の時、武田の西進にさらされ、秋山信友と義母の婚姻により、武田信玄の元に送られた。人質にもかかわらず、武田勝頼は猶子として勝長を立派に育てる。天正十年、落日の武田家から十五歳となった勝長を逃がすため、勝頼は勝長を信長の元に返した。信長は帰還した勝長に犬山城を預け、武威を表す馬と鷹、信長が若い頃愛用していた具足を与え厚遇する。そして勝長に東国を治めることを任じた。信長の子息であり、武田の志を継承した、若き英傑が天下に挑む。
著者等紹介
河丸裕次郎[カワマルユウジロウ]
1969年、兵庫県生まれ。『御坊丸と弥九郎』で、第12回歴史群像大賞奨励賞を受賞。『新 織田戦記〈1〉本能寺炎上、天下擾乱す!』がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。