内容説明
縄文時代の遺構として知られる秋田の大湯ストーンサークルの近くに、きれいな三角形の稜線を見せる黒又山がある。かねてから超古代のピラミッドと噂されてきたこの山に、学術調査の手が入ったのは、1992年のこと。土器やペトログリフが次々と発見される裏で、実は、発掘現場や調査団の身に次々と不可解な事件が起こっていた。偶然か、それともクロマンタの呪いか!?超自然現象の向こうに見えてきた神々からのメッセージを解く。
目次
序章 ペトログリフとペトログラフ
第1章 ピラミッドとクロマンタ
第2章 女神と霊夢
第3章 太平洋と神体山
第4章 無神論と傲慢
第5章 祟りと呪い
第6章 神仏と戒め
第7章 磐座と生命
終章 神々と導き
著者等紹介
鈴木旭[スズキアキラ]
1947年、山形県天童市生まれ。歴史作家。専門は日本の近世近代史。古代岩刻文様ペトログリフの発見をきっかけに、古代史研究に入る。巨石遺構を磐座と位置付けることによって、従来の学説では見落とされがちだった祭祀考古学の見直しを迫る。平成6年に小説『うつけ信長』(学研)で『第1回歴史群像大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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2006年作品。 黒又山の調査ドキュメント。在野の研究家である著者が、学術団体「日本環太平洋学会」からの誘いを受け、初めての発掘調査に携わる過程が描かれています。発掘調査の裏話、といった興味を抱かせる内容です。 調査団の定宿になった「大湯ホテル」で亡くなった先々代社長に見られている気配を感じたりなどの不思議体験。あるいは黒又山の祟りなのか、発掘調査に携わった人達が次々と亡くなり、著者自身も幻覚症状に苦しみ、新興宗教系の霊能者のお世話になったりといったオカルト話し合いも含め、なかなか面白い内容でしたよ。2019/02/18