内容説明
人の一生とは、いつからいつまでを指すのか。この世に誕生したときから、その最期の日までであろうか。或いはその人のなごりが続く限りをいうのだろうか。突然の事故で脳死状態になった妹・理恵は、臓器提供の意思表示カードを持っていた。家族は悩んだ末に本人の意思を尊重し、臓器を提供することにし、7人もの命を輝かせた。ある日テレビで見た元患者に理恵の臓器が移植されたことを知った家族は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
9
《私-蔵書R》【再読】臓器移植について、考えた作品。両親には、当時拒否されました。妹には、臓器移植したい話はしてます。最近、喘息等かかり、使える臓器は、限られてきました。使えたら使ってほしい。2019/02/04
やんやん
4
一つの命が失われた。そしてその人は臓器提供意志カードをもち 姉に話していた…。 思い出とともに話が進むので あれ?と思う場面もあったが 徐々にまとまり一つになり 未来へ進んでいった。 そうか…こうなっていくのか。カード用意して家族に話しておかないとなぁ。2013/07/31
雨巫女
3
再読、脳死が、身近に起きたら冷静になれない。と思った。2009/09/12
ぽこ
2
臓器提供には興味があり自分もやりたいと漠然と思っていたけど、実際の脳死の場面というのをリアルに描写されていて すごかった。。読んでよかったです。最後の場面、涙が出ました。。意思表示カード、私も携帯します!2011/02/01
夕貴
2
感動しました。脳死で臓器を提供するという姉妹の考えはなかなかできない。死は灰になって終わりという考え方でなない自分にとって、家族がそのような立場になったら反対するだろう。しかし同時にもっと臓器提供を広めて行って欲しいという気持ちもこの本を読んで思った。2010/07/04