出版社内容情報
二条会見にて人質とされた徳川家康が、密かに脱出を果たした! 動揺の広がる豊臣方――。一方、本来、徳川方であるはずの家康実子・松平忠輝が、大久保長安の口車にのって、真田信之の上田城を取り囲む。混迷を極める天下――果たしてその帰趨は?
内容説明
「家康逃走、秀頼大坂退却」彦根城陥落もつかの間、家康の逆襲で一気に形勢を逆転された豊臣軍は、瞬く間に内部崩壊を始めた。この上大坂からの援軍を絶たれれば、幸村らの近江孤立は免れない。さらに大助の伏見城も攻撃を受け、昌幸は窮地に追い込まれる。一方、江戸で厳重な監視下におかれる真田信之に密かに接触を図る者がいた。徳川宗家への謀叛を宣言した越後少将・松平忠輝が軍師、大久保長安であった。長安を訝りつつ江戸を抜け出した信之だったが、嘗て真田が二度も徳川を討ち破った地・上田で、討幕の決意を固める。迫り来る幕府中山道軍3万5千を相手に、真田最後の漢・信之が長安と仕掛ける第三次上田合戦とは?!第9回歴史群像大賞佳作受賞作。
著者等紹介
村田昌士[ムラタショウジ]
1967年、神奈川県生まれ。『真田異戦記』にて第9回歴史群像大賞佳作受賞。現在、歴史分野を中心に執筆活動を続けている
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