出版社内容情報
第二次世界大戦は、ルーズベルト失脚の後を襲ったウィルキー親独政権の後押しを受け、ドイツが欧州に大帝国を築くにいたる。戦後利権をにらむ米独の黒い思惑を看破した日本は三国同盟を破棄、自由英仏軍と協同し、勇躍インド洋に出撃するが……!
内容説明
一九四四年。開始から五年を経た第二次世界大戦は、日・独・伊の三国からなる枢軸国の勝利で幕を降ろそうとしていた。ソ連はボルガ以西をドイツに譲って講和、英本国は戦う力を失って膝を屈し、ただ英連邦各国のみが「自由イギリス軍」の旗のもと、徹底抗戦を叫んでいた。だが、ドイツと組んで世界市場の独占を狙うアメリカの陰謀により、日本は枢軸離脱を余儀なくされる。石油の禁輸によって追いつめられた日本は、自由イギリス軍と手を結び、世界制覇目前のドイツに反旗をひるがえす。そして一九四五年、日英の逆襲の一矢が放たれた―。
著者等紹介
荒川佳夫[アラカワヨシオ]
1969年、広島県生まれ。作家を志して、アルバイトのかたわら執筆活動を続ける。『翼持つ龍のように』で第三回歴史群像大賞佳作を受賞
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