出版社内容情報
女王・卑弥呼を中国との関係で捉え直し、その正体を探った史論。卑弥呼は王にして大祭祀だったが、単なる日本のそれにとどまらなかった。東アジア全体を操り、中国に大革命を引き起こそうとしたという、前代未聞の真実を明かし、日本古代史の闇に光を当てる
内容説明
卑弥呼が女王として君臨していた時代は、中国では『三国志』の時代だった。当時の日本といえば、まだ国の呈もなしていない、小さな東海の弧状列島―。それが現在の史学の常識である。しかし、そうではなかった。卑弥呼は邪馬台国を“首都”に倭国をまとめ、自ら大陸の動乱に深く関わっていたのだ。魏の遼東討伐、魏帝の暗殺など、『三国志』に残された大事件に、卑弥呼の陰がつきまとっていたのである。卑弥呼とは何者だったのか、当時の倭人は何をしたのか。これまで明かされることのなかった、3世紀の古代日本の真実を解き明かす。
目次
第1章 『三国志』が記す倭国の真実
第2章 希代の大王卑弥呼
第3章 魏への軍事支援
第4章 曹一族と倭人の盟約
第5章 シャーマニズム復興運動
第6章 曹操と卑弥呼
第7章 司馬仲達と卑弥呼
第8章 東海の妖婦
著者等紹介
斎藤忠[サイトウタダシ]
1957年、埼玉県生まれ。早稲田大学政経学部を卒業後、フリーで出版物の制作に携わるかたわら、古代史とキリストの研究を続ける。埼玉県小川町に在住
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