出版社内容情報
大正デモクラシーが結実、昭和の日本は民主主義国家として発展した。あくまで「抑止力」としての軍隊を整備し、経済的発展を続ける日本の姿は、欧米列強支配下の植民地独立運動に火をつける。そして昭和16年、日本と欧米列強間の緊張は、ついに沸騰点に!
内容説明
大正デモクラシーの結実は、昭和の日本を民主国家として発展させた。あくまで「戦争抑止力」として独自の軍隊を整備し、経済的発展を続ける日本の姿は、欧米列強支配下のアジア植民地の独立運動に火をつける。そして昭和16年、蘭領バタビアでの邦人排除事件をめぐる騒動を機に、日本と欧米列強間の緊張は、ついに沸騰点に達した。邦人救出に向かう日本艦隊に対し、海上封鎖を敢行するアメリカ艦隊!米巡洋艦隊に猛然と切りこむ装甲艦「熱海」の艦橋で、神重徳艦長が叫ぶ。「先に手を出したのは連中だ!これで思う存分暴れられる!砲戦開始だ!!」。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道夕張郡長沼町生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼少時より軍事や防衛問題に興味を抱く。上京後、戦略シミュレーションの原案などで活躍後、確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表し、新時代ハードSFの旗手としても期待を集めている。宇宙作家クラブおよび日本SF作家クラブ会員
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