出版社内容情報
大和の若き大名筒井順慶の家臣嶋左近は、忍びの志乃を捕えた事を機に、筒井家の宿敵松永久秀暗殺に動く。久秀に仕える土蜘蛛一族の妖術と血みどろの戦いを強いられる左近。順慶の成長や志乃との交流まで描いた、第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作品。
内容説明
大和の小大名・筒井順慶の家臣・嶋左近は、主家の敵・松永久秀の首を狙う。が、時代は信長を台頭させる!第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
志木沢郁[シギサワカオル]
1955年、東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。現在、高校非常勤講師。能(金春流)、狂言(和泉流)、弓道(日置流)などに親しんで現在に至る。『嶋左近戦記 信貴山妖変』で、第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー
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感想・レビュー
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BIN
1
筒井家に仕えている嶋左近VS松永久秀の話。兵を率いた戦のシーンもあるが、大半は嶋左近VS松永久秀の妖術を使う忍び衆+柳生衆のバトルもの。戦う相手によって力が変わるかのような嶋左近は漫画の主人公のように格好いい。筒井順慶と嶋左近の信頼関係はかなり良い。久秀の死に方は史実とは少し違うが、ありです。2013/03/01
karen99241
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「信貴山妖変」読了 島左近が筒井家に仕えていた時の松永久秀との戦いを描いている。信長が台頭してきた頃、大和は数々の豪族が群雄割拠していて、左近と主従関係の順慶(筒井)と久秀も一進一退の状態の中、左近のもとにある女(志乃)があらわれ共に久秀の命を奪う事になるのが始まり。舞台が信貴山周辺であたりの地名も関西出身の私には馴染みがあり懐かしく読み進んだ。 ともかく嶋左近がかっこいい!それに尽きるお話。左近は筒井に仕えた後に石田三成のに請われて軍師となる。「信貴山妖変」は、まだ左近の名が戦国の世に知られていない2013/03/23