出版社内容情報
少年サムは、生まれつき顔面や頭部に原因不明の腫瘍を抱え、その容貌は醜く歪んでいた。彼に向く周囲の目は好奇や憐憫に満ちていたが、彼は普通に生きることを望んだ。だが病魔は、そんな彼の尊い意志さえ歪ませていく。サムと医学は敗戦覚悟の勝負を挑んだ！
内容説明
３歳のとき、廊下に置いてあった大きな鏡に映し出された自分の姿を見て、サムは床に突っ伏して泣き出した。そこに映っていたのは、ほかの人とはあまりにもかけ離れた顔だったからだ。生まれながらの原因不明の難病で、顔の左側に大きな塊がついていたのだ。「ボクはありのままで生きたい！」それからの毎日は、自分との、そして周りの人々の視線との、そして何よりも治療法のない病気との闘いの日々だった―。２００１年ピュリツァー賞受賞！全米に生きる勇気を与えた感動ノンフィクション。
目次
マスクをかぶった少年
生に賭ける闘い
希望の光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sohya_irej
0
訳：鈴木彩織／生まれつき頭部に形成異常を負った少年の記録。「マスクをかぶった少年」「生に賭ける闘い」「希望の光」の三部構成。／ハイスクール入学以前、頭部の左半分をおおう腫瘍を取り除く手術と、そこに至るまでの医師たちの奮闘／ハイスクール入学直後、サムは謎の頭痛と身体麻痺に悩まされる。脳が腫れ、梗塞が起った為に昏睡状態に陥った少年を、家族と担当医は見守り続けることに決める／少年の日常への回帰を信じ、支えた医師や看護師たちに焦点をあて好意的に綴っている。2012/09/26
