ユーラシアの神秘思想―古代ローマから日本にかけて展開する精神文化の源流

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  • サイズ B6判/ページ数 526p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054018358
  • NDC分類 115.7
  • Cコード C0014

出版社内容情報

世界各地で展開した神秘思想をユーラシア大陸という単位でとらえ直し、ことば・身体といった神秘思想における重要なタームから思想的共通項を検証。その源流を探ると同時に、混迷した世界情勢にあって、神秘思想の文化的意味とこれからの役割を考える。   高校生以上の一般社会人

内容説明

ヨーロッパとアジアを包摂するユーラシア。「旧大陸」と呼ばれるこの広大な大陸には、ヨーロッパ、中近東、インド、中央アジア、中国でさまざまな文化が生まれ、宗教が芽生えた。なかでも古代ローマの密儀やイスラム教のスーフィズム、ユダヤ教のカバラや仏教の密教といった神秘思想は、民族や地域ごとのさまざまな文化を背景に、多種多様な形で展開し、そのほとんどが今も精神文化に多大な影響を及ぼしている。しかし、こうした一連の神秘思想は、決して個々に生まれ、発展したのではなく、「人類の原思想」とも呼ぶべき、ひとつの起源から発していたのである。本書はユーラシアに展開されるさまざまな神秘思想を形而上学的な面と現象面、さらには実践面といった多角的な視点から比較検討しつつ、その共通性を探り、宗教、思想、信仰の源流を検証したものである。

目次

序章 ユーラシアの神秘思想とは何か
第1章 身体の秘密
第2章 鍛錬と性愛
第3章 占いの世界
第4章 ことばと象徴
第5章 仏・悪魔・超人

著者等紹介

岡田明憲[オカダアキノリ]
1947年東京生まれ、専門は文明学・オリエント学。73年、東洋大学文学部仏教学科卒。同学で仏教を学び、密教の源流を求めて渡海。70年代初頭から80年代初頭にかけて、イランやインドに残っていた伝統的宗教や神秘思想を研究し、以後ゾロアスター教を生涯のテーマにする。ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』を日本で初めて翻訳、紹介した。79年、東海大学文明学科博士課程修了、現在、日本オリエント学会会員、東西の精神文化を研究する研究会「マズダ・ヤスナの会」代表を務める。インドの古典演劇やアジア各地の武術にも関心を持ち、この方面の執筆活動も展開し、講演会なども開いている
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感想・レビュー

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なつきネコ@幼女に化けてます

1
長い事かかったな。なにせ、長く間を空けすぎたから、内容がトビトビになってしまった。しかし、対比と言う意味ではヨーロッパとアジアと言う考えは普通だが、両方ともユーラシア、対比ではなく、共通点。 ユーラシアに跨がる思想。ミトラ神の系譜大日如来、阿修羅、アフラ・マズラ、アッラー、キリストなど、を見るとユーラシアは一つだったんだなと感じたな。さらに、密教の流れが世界的な観念の集合だったとはね。しかし肉体と精神、真言、武術、占い、光と闇など、よく資料を集めて解釈したなと思う。世界を考える上で重要な資料。2013/12/07

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