出版社内容情報
古来、水は砂とともに浄化力があると考えられていた。社寺にある手水鉢は水による清めを象徴・簡素化したものだが、一般の庭園や茶庭で盛んに用いられてくると、庭を飾る一要素として独特の趣を見せていく。飛石・敷石は庭に巡らされた洗練美の極地である。
内容説明
さまざまな形の手水鉢と水が織りなす幽玄の世界
目次
桂離宮の手水鉢
加工手水鉢
見立物手水鉢
自然石手水鉢
手水鉢の歴史と流れ
茶庭の手水鉢の歴史と流れ
手水鉢の種類と構成
著者等紹介
中根史郎[ナカネシロウ]
1950年生まれ。造園家。学習院大学文学部哲学科卒業。1995年より株式会社中根造園研究所代表取締役所長。技術士(建設部門)、樹木医、日本庭園学会理事、京都市立芸術大学非常勤講師。古庭園の調査・保存修理、伝統的日本庭園の設計・監理などの専門分野に加えて、公園緑地、アトリウム、自然復元計画などの現代造園にも取り組む一方で、日本庭園に関する多くの著述のほか海外での講演や造園も精力的に行っている
日〓貞夫[ヒビサダオ]
1947年生まれ。日本写真家協会会員。「日本の美」をテーマに風景、建築、文化財、美術工芸品などを撮影。日本人が長い歴史の中でつくりあげてきた「かたち」の美しさにこだわり、撮影を続けている
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