内容説明
福井市生まれのぼく。9歳のとき、B29の大空襲を受けて、母ちゃんと弟は行方不明になった。そして、12歳のとき、あの大震災と洪水に襲われた―。繰り広げられた凄まじい残酷な災害のなか、主人公はしっかり前を向いて歩き続ける。人間らしく生きていくことの大切さを教えてくれる、自分史文学のなかでも珠玉の作品。第11回北九州市自分史文学賞大賞受賞作。
著者等紹介
兼多遙[ケンダヨウ]
1936年、福井市生まれ。本名金田兼二。福井商業高校を卒業後、繊維業、音楽事務所を経て、現在埼玉県草加市在住の会社員。「季刊作家」の同人
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