出版社内容情報
プロイセン王国兵站総監部と前身としたドイツ参謀本部が辿った激動の軌跡。シャルンホルスト、グナイゼナウ、クラウゼヴィッツ、モルトケ、ヴァルデルゼー、シュリーフェン、ファンケルファイン、ヒンデンブルグと続く各参謀総長と彼らの時代を分析する。
内容説明
「最強の組織」はこうして築かれた!激動の近代ヨーロッパ史を駆け抜けたドイツ参謀本部の盛衰を社会学的アプローチで分析全世界の「組織人」に読まれ続ける不朽の名著待望の邦訳、ついに完成。
目次
第1章 前身―プロイセン王国兵站総監部と最高副官職
第2章 二人の始祖―シャルンホルストとグナイゼナウ・理想主義の時代
第3章 戦争の哲人―クラウゼヴィッツと参謀本部・革命と反動の時代
第4章 偉大なる寡黙者―ヘルムート・フォン・モルトケ
第5章 クーデターか予防戦争か―アルフレッド・フォン・ヴァルデルゼー
第6章 大計画―アルフレッド・フォン・シュリーフェン
第7章 将帥なき戦争 1906年~1916年―小モルトケとファルケンハイン
第8章 沈黙の独裁 1916年~1918年―ヒンデンブルクとルーデンドルフ
第9章 スフィンクス―ハンス・フォン・ゼークト 1918年~1933年―国軍統帥部と隊務局
第10章 戦争反対のための闘争 1933年~1938年―ルードヴィッヒ・ベックと参謀本部
第11章 神々の黄昏 1939年~1945年―第二次世界大戦と旧参謀本部の終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
16
今までビスマルク伝を読んでいたので、この本を読むのはドイツ軍の歴史の続きを読んでいるような感じがします。ドイツの軍隊の組織はきちっとしていますがその大元となっているのがこの本で分析している参謀本部です。ただヒトラーが出てからは、側近の親衛隊などが幅を利かせて国軍の組織をどのような感じで壊していったかが明確になっています。2014/10/02
金吾
15
ポイントを絞りながらも流れはわかるドイツ軍史です。参謀本部の観点から書いているためか近世ドイツ軍イコール参謀本部のような印象を受けました。ヒトラー登場以降の堅固な組織の揺れは興味深いものでしたであり、読み応えのある一冊でした。2022/01/26
キノハナ
2
創立からWW2の敗戦までの中身がとてつもなく濃い、ドイツ史の下知識がそろったらまた読みたい2010/07/17
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