パルプ

  • ポイントキャンペーン

パルプ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054006188
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ichiro Toda

4
荒唐無稽だし、ちゃちい話だしなんだこれはと思わなくもないが、深い意味を詮索するほうが間違いだという結論にいたる。そもそも小説における意味は必要十分条件ではないのだ。解説によると本作品はアメリカの大量消費された三文雑誌を指す“パルプ・マガジン”の形式をあえて再現した作品だそうで、サンプリングで作られたヒップホップに当たるのものではないかと思う。メロディーが素晴らしいとか内容がとかそういうものではなくて、あの時あの場所の空気を閉じ込めた、一種のざらつきだったり煙たさを感じるのが最良の楽しみ方だと解釈している。2016/03/12

ふん

3
こんなにダラダラした感じでいいのか…。読み終わって「…………くだらねーーー」って笑えました。よかったっす2018/10/16

サトシ

3
一読すると小学生がつまらん授業の合間に暇つぶしで書いたような小説に思える。ファンテやセリーヌなど憧れの作家を登場させ、キャラクタライズを放棄し、挙句には宇宙人を登場させることでプロット自体も破壊し、ストーリーをうやむやにする。素人同然の文体というか、小説の体すら成していない小説である。しかし、この小説にはそんな文体云々でなく、圧倒的でしょうもない世界が広がる。スコッチと時給6ドル、キツい香水とそれからラムアンドコークも。最後は成果主義と行き過ぎた資本主義の批判かな?まっそんなことはどうでもいいわな。2014/08/08

ひろゆー。

3
最高にうだつの上がらない下衆な探偵の物語。何も動かず事件を解決してしまう探偵・ビレーン。しかし決して名探偵などではない。事件自身が勝手に動いて衝突し、事件そのものが自己解消してしまう。本人はひたすらに酒場へ行って酒を飲み喧嘩するだけなのだ。汚れきった異常な世界で汚物に塗れたまま積極的に生きることを諦めるビレーン。だからこそ死に際に見い出すことのできた「赤い雀」の美しさが際立つのだ。救いようのない名作。2009/07/07

soel

2
おもしろかった。テンポに独特なものがある。くだらない話なのに面白くなる。2009/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/520109
  • ご注意事項

最近チェックした商品