出版社内容情報
1953年、6歳のときに自閉症と診断された著者テンプル。彼女は幼児期から自立に至るまで、何を思い、どう生きてきたか…。自閉症に特有な諸症状の背景が、いま明らかに。胸を打つ自閉症克服のプロセス。
内容説明
1953年、6歳のときに自閉症と診断された著者テンプル。彼女は、幼児期から自立に至るまで、何を思い、どう生きてきたか。自閉症に特有な諸症状の背景が、いま明らかに。自閉症者本人が書いた世界で初めての本。
目次
第1章 幼児期の記憶
第2章 小学校の頃
第3章 新しい悩み
第4章 忘れっぽかった中学時代
第5章 寄宿舎学校
第6章 扉
第7章 魔法の扉
第8章 小さな扉を経て
第9章 大学院とガラス扉の障壁
第10章 ガラスの滑り扉を経て
第11章 働き―耐え―生き延びて
第12章 自閉症者と現実の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柳田
6
これは文体が合わなかった。魂の脱植民地化叢書の一冊、真鍋祐子『自閉症者の魂の奇跡』でさかんに引用されていて気になって手に取ってみた。真鍋著にも、自伝的な記述が多い。グランディンは、人が言うことにどう返せばいいかわからないから答えのパターンみたいなものを暗記して、いちいち計算してそれを選んでいた、みたいなことが書いてあって、コミュニケーションには難があるけれども天才、みたいないかにもなエピソードである。でも、そんなのはみんなやってることじゃないかと思うんだけど… ホントに社会性がなかったら教授になれるのか?2018/03/18
iwtn_
4
自閉症で、かつ、畜産の分野で大きく成功したテンプル・グランディンの自伝。そもそも認知の仕組みが大きく違いそう。が、その違いを活かすことが大事。特にノーマルとアブノーマルはグラデーションであるという認識をまず持つことが必要そう。視覚的に思考できることは仕事で大きく役に立っていそうで、分野はかなり違うがエンジニアとして少々羨ましい。牛樋や自分の成長を実在する扉に結びつけて認識する部分は、とても興味深かった。一昔前の本であるのでもう少し自閉症の研究は進んでいそうだが、今でも参考になる部分は多そうに思った。2023/07/15
カネコ
3
○2013/03/31
xin
2
自閉症で有名な動物行動学者となったテンプル・グランディンの自伝。2014/11/04
はな
2
アスペルガーにも通ずるところがあるよね。英語版も見てみたい。実際にどんな文を書くのか。尊敬します。2013/06/20