出版社内容情報
みんなが食べているおいしいお肉や野菜。実は、その多くはヒトが長い年月をかけて今の姿に変えてきたものでした。その変化をあっという間に起こせる新技術が、2020年にノーベル化学賞を受賞したゲノム編集技術「CRISPR/Cas9」。そして、この技術を使ってつくられたのが、ふつうのタイよりでっかい「22世紀タイ」です。
22世紀タイをつくった研究者といっしょに、食べ物の過去と未来を考えられる一冊。会話形式で読みやすく、図解も豊富に収録された、はじめて「食」と「生き物のしくみ」を知るためのノンフィクションです。
内容説明
ノーベル化学賞を受賞したゲノム編集の新技術。その技術を使って生まれた22世紀タイ。それって安全?食べ物の未来はどうなるの?「食」と「生き物のしくみ」がわかる!
目次
1日目 食べ物と生き物の小さくて大きなひみつ
2日目 ゲノム編集ってなんだ?
3日目 いよいよ実験!でっかいタイをつくる
この言葉ってどんな意味?
著者等紹介
木下政人[キノシタマサト]
1962年生まれ、滋賀県出身。京都大学大学院農学研究科水産学専攻修了、農学博士。メダカを中心に遺伝子の働きやその産業応用に関する研究を行っている。日本水産学会論文賞(2005年)、科学技術振興機構(JST)大学発ベンチャー表彰経済産業大臣賞(2021年)、日本オープンイノベーション大賞(内閣府)農林水産大臣賞(2022年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
35
読み友さんの感想を読んで。品種改良だと「すごい努力!」と言えるのに、「ゲノム編集」というと「それを食べるの…?」と不安になるのが普通の反応ではないでしょうか。この魚は筋肉のつきすぎをおさえるミオスタチンというたんぱく質が体内で生成されないように編集したもの。その努力は興味深いですが、天然鯛しか扱わない魚屋さんの我が家ですから、面白いな…という感覚でした。遺伝子汚染にだけは気をつけていただきたい。2025/04/04
退院した雨巫女。
9
《私-図書館》遺伝子操作は、怖いと思っていたが、ゲノム編集の話は、希望に思えました。2024/11/07
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