出版社内容情報
100年愛され続け、日本版だけで累計100万部を突破している、ベストセラー&ロングセラー本がオールカラーのイラストつきで登場。現代人の心にも突き刺さる、100年後にも残したいメッセージ。子どもたちだけではなく、大人も必読の、名著中の名著。
内容説明
ヨーロッパを旅した南の島のツイアビが話した、「よく生きる」ための考えとヒント。100年前に、SDGsを先取りしていた、歴史的名著がビジュアル版で登場!!
著者等紹介
岡崎照男[オカザキテルオ]
昭和26年7月新潟県生まれ。青山学院大学理工学部卒業後、スイス・ベルン大学文学部哲学科入学、同卒業。オランダ・ロッテルダム大学で研究員。故郷新潟に帰り、市民文化運動に参加。現在、新潟大学講師。佐渡弥彦国定公園の山中に居を構える
早川世詩男[ハヤカワヨシオ]
1973年生まれ。イラストレーター。書籍の装画や挿絵を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
29
文明批判にも読める。でも私たちの生活からもう切り離せないものも多くなっていることにも自覚させられる。だから批判ではなくて、振り返るための価値観を揺り動かすための本として私は読む。マンションのくだりなどはその通りだ。だけどそれを快適と感じてしまっている自分にも気づく。また、自然に対して征服できるものとして捉えていた西洋文明と、共に生き甘受すべきところはするというアジア文明との違いにも気づく。もちろんサモワの考えはまたそれらとは異なるベクトルだ。受け取りつつ受け取れない、そんな複雑な感情を引き出される2022/12/06
羽雪*hane**
29
言いたいことはわかる気もするが率直に言えば、とにかく不快。白人を意味するというパパラギを、これでもかと否定批判してるだけでは?野生動物として生き抜く強さは現代の人間にはないのだし、文明すべてを批判すれば良いというものではない。そして、自然は優しい顔だけではないよね。2022/03/10
d2bookdd
22
価値観が揺さぶられる。私は、立派な「パパラギ」になろうと、努力している毎日です。それがどのように見えるのか、本書の視点も持ちながら、豊かな人生とは……考えて行きたいです。2021/12/12
ひほ
15
子供向けの『パララギ』の本。頭の中を整理するのに読んでよかった。2024/02/10
spatz
10
早川世詩男さんのほのぼのしたタッチの絵柄から想像つかない鋭い文明批判。 解説も興味深い。100年以上前に出版されたドイツ語の本を底本としたという。サモアはドイツの植民地だったので。 人種差別的視点も過去に指摘されてきたようだが、今読んでも皆の心に刺さる内容、再び注目を浴びるのもうなづける。これを読んで考えよう、というタイプの本だ。 #NetGalleyJP https://www.netgalley.jp/book/246437/review/6978902022/03/17