出版社内容情報
ある晩、美しい羽をコウモリにかじられ、巨人(ニンゲン)の庭に落ちたフローリー。悲しみのなか、偶然目にした昼間の美しさに惹かれ、昼の妖精になろうと決意しますが…。弱くて強い、いじわるでやさしい。まっすぐな心で、世界を生き抜く妖精の物語。
内容説明
ある晩、美しい羽をもがれ、巨人(ニンゲン)の庭に落ちた夜の妖精フローリー。悲しみの中、目にした昼間の世界は、ドキドキするほど美しいものでした。「いまから、わたしは昼の妖精になるわ」弱くて、強い。いじわるで、やさしい。まっすぐな心で、世界を生きぬく妖精の物語。
著者等紹介
シュリッツ,ローラ・エイミー[シュリッツ,ローラエイミー] [Schlitz,Laura Amy]
1955年アメリカ・メリーランド州生まれ。2008年、『Good Masters!Sweet Ladies!』でニューベリー賞を受賞。2016年、『The Hired Girl』でスコット・オデール賞を受賞。小学校司書、ストーリーテラーとしても活躍している
日当陽子[ヒナタヨウコ]
翻訳家
さとうゆうすけ[サトウユウスケ]
2006年より雑誌MOEへの投稿をはじめ、2008年に初個展を開催。昔話や童話などをモチーフに作品制作をしたり、木彫、針金、陶器などの立体作品も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
71
児童書。生まれたての妖精フローリーはコウモリに襲われ、羽を失ってしまった。庭に落ちたフローリーは「昼の妖精」として生きていくと決意する。いつも腹ペコなリス、スカッグと友だちになり、庭中を駆け回ったが空を飛びたいという憧れを捨てきれない。ハチドリに乗せてもらいたいと思って、ハチドリに話しかけるけれど相手にしてもらえなかった。ある日、ハチドリが蜘蛛の巣に引っかかってしまった。ハチドリを助けるために、フローリーは奮闘する。▽ハピエン2021/01/20
ゆのん
59
【児童書】夜の妖精のフローリーが生まれてからの冒険のお話。とても小さい体ではあるけど、勇気があり賢い。ひとりぼっちでも美しい風景を見たり、花びらでドレスを作ったり、自分の何倍も体の大きい敵とも戦う。冒険の中で出会った友達も出来る。とても前向きで優しさに満ち溢れた物語。2662020/11/29
anne@灯れ松明の火
28
さとう ゆうすけさんの表紙に惹かれて。シュリッツさん初読み。妖精の世界の設定がユニークで、引き込まれた。フローリーも、負けん気が強くて、生きるために、必死な姿がたくましくていい。繊細な絵の雰囲気とは少し違う性格なのも面白い。小さな妖精にとっては、小動物も恐ろしい敵。一つ間違えば死ぬかもしれない冒険をする姿に、ワクワク。初めは何もなかった家に、手づくりの品々が増えて、最後の挿絵ではとても豊かなものになっているのが素敵だった。訳は日当陽子さん。#NetGalleyJP2020/11/25
りらこ
22
つばさが自慢の夜の妖精フローリー。でもある日..... この作品に出てくる動物たちは全て、個を確立していて、自分に対してのプライドがあり、それがそれぞれの種としての生き方に繋がっている。 そのなかで、しかも昼の妖精として魔法を少しずつ使えるようになっていくフローリー。 夜も良いけど昼も良い。その視点の展開がフローリーの成長に繋がり、彼女にとって大きな冒険へ立ち向かう力となっていく。 誰かが悪者になるわけでもなく、生きるために行動している自然の摂理が清々しい。 2020/10/21
mntmt
19
誇りを持つって、かっこいいなと思う。挿絵も綺麗。2020/11/17