出版社内容情報
第26回小川未明文学賞大賞受賞作品。あるきっかけにより、絵を描く事をやめた紗里奈。夏休み、亡き母の故郷遠野を訪れるが…。小学5年生の紗里奈は、ある出来事がきっかけになって、大好きな絵を描くことをやめてしまった。そして小6の夏休み、亡き母の故郷である町、遠野を訪れる。そこで紗里奈が出会った不思議な風習、「供養絵」とは……。第26回小川未明文学賞大賞受賞作品。
ちばるりこ[チバルリコ]
著・文・その他
シライシユウコ[シライシユウコ]
イラスト
内容説明
小学五年生の紗里奈は、ある出来事をきっかけに、大好きな絵を描くことをやめてしまった。そして六年生の夏休み、亡き母の故郷、遠野を訪れた紗里奈が出会ったのは、死者を描く不思議な風習、「供養絵」だった―。魂と魂が共鳴する、再生と成長の物語。第26回小川未明文学賞大賞受賞作品。
著者等紹介
ちばるりこ[チバルリコ]
岩手県盛岡市在住。日本福祉大学卒。「ふろむ」同人。岩手児童文学の会会員。『スケッチブック―供養絵をめぐる物語』で第二十六回小川未明文学賞大賞を受賞
シライシユウコ[シライシユウコ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アクビちゃん@新潮部😻
56
【2019神奈川県夏のすいせん図書 高学年】小6のお母さんを亡くした女の子が主人公。弟や友だちに対しての感情が淡々としているし、行動力や絵の技術などを考えると小6という設定に無理があるような… 女子高生なら違和感なかったんだけどなー。良い話しだとは思うけど、これを読んだ子どもに結局は、何を伝えたかったのか、メッセージを受け取れなかった私です。今、ちょうど次男が小6なので、チョット辛口でゴメンなさい。「遠野物語」のことが書かれていて、2019新潮文庫にセレクトされているので、読むのが楽しみになりました。2019/07/02
しゃが
53
小6の主人公紗理奈は誰かの陰口で大好きな絵を描かなくなり、亡くなった母の故郷遠野へ夏休みに祖母に会いに行った。そこで母が好きだった「供養絵」と出会い、若いときの母の生きかたとも出会い、自らも自分が好きな道を進もうとする成長物語だった。亡くなった人の思いが強ければ生きている人を見守ってくれる。そして「供養絵」という形で故人をしのび、亡くした家族を慰めていた。ただ、絵を描く設定に小学6年生というのに違和感があった。余談だが遠野の供養絵も青森の婚礼人形も過酷な環境の中からあの世での幸福を願ったのだろう。2019/01/30
ミーコ
44
同級生の心ない噂に傷付き 大好きだった絵を描けなくなってしまった紗理奈。若くして亡くなってしまった母の故郷 遠野へ。。。 供養絵"と言うモノを知りませんでした。亡くなった方を悼む絵、 心に響きました。紗理奈は若い頃の お母さんと自分を重ね 友達とも和解して 望みの持てる終わりで良かったです。初読みの作家さんですが この本に出会えて良かったと思います2019/02/11
昼夜
30
7年前父が突然亡くなってから落ち込む時期が1〜2年続いて仕事が忙しくなってだいぶ日常生活に影響はなくなったけど、あれから何しても楽しい気持ちが半分ごっそりなくなった感じで尾を引いていて家族がいなくなる前は供養って亡くなった人のためだって漠然と思っていたけど生きている自分たちのためなんだと実感してます。あまり写真を撮る習慣がなかった上に私が撮られるのが嫌いだったのも重なってアルバムを見たら一緒に写ってる写真がほとんど無くて愕然としました。この本で初めて供養絵を知ってまた父と会える希望が少し待てて嬉しいです。2019/02/04
杏子
21
去年の1月に読んだ本だったが、忘れていて同じ本を借りてしまった。表紙絵に既視感あったのと、本文中に出てくる「明けがらす」というお菓子と、遠野のおばあちゃんの家でとれたトウモロコシ、冒頭の絵画コンクールのことなどは記憶があったが肝心の供養絵のことはすっかり。でも目立たないが、いいお話では?供養絵は亡きものの幸せを祈るための絵。紗理奈も、母の綾の血を引き、同じものを志そうとするところが心に残る。この話は一幅の絵画のように、美しく整えられた物語のよう。弟の時哉の力や、友達との関係については物足りない印象で残念。2020/08/13