出版社内容情報
人類滅亡後の地球を支配するのは、どのような姿の動物たちか? 「生物学三大奇書」にも数えられる、D・ディクソンの歴史的名著を子ども向けに再編集。科学的考察と、あふれる想像力で描かれる、見たことのない動物たちの驚異の図鑑。
内容説明
人類滅亡後―地球を支配するのは、どんな姿の動物だろう?ながめるだけで、子どもの想像力が加速する。緻密な考証の空想図鑑。歴史的名著の児童書版。
目次
温帯の森林と草原
ラバックの仲間
捕食動物
林床の動物
樹上の生活者
夜行動物
湿地帯
針葉樹林
葉食性の哺乳動物
襲うものと襲われるもの〔ほか〕
著者等紹介
G.Masukawa[G.MASUKAWA]
古生物イラストレーター、サイエンスライター。科学的な思考プロセスを経て描く恐竜の骨格図は国際的な評価を受け、学術論文や専門書に掲載される。国立科学博物館の特別展「恐竜博物館2019」のほか、北海道大学や茨城県自然博物館など研究機関への協力多数。しかし、“本業”は恐竜ではなくアンモナイトの研究。日本古生物学会正会員。理学修士(地質学・古生物学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
表題どおりの本でこれが児童書本とは思われないほどの出来で楽しめます。いまから5000万年後の地球で、アフリカ、ユーラシア、北アメリカ、オーストラリアは合体して新大陸となり、南アメリカは島大陸となっています。地域ごとにどのような動物が生息しているのかをカラフルで創造力豊かに描いてくれています。哺乳類や鳥類が適応性がありかなり進化を遂げています。大人でも楽しめる本でした。2022/09/01
keroppi
76
NetGalleyにて読了。人類が滅亡した5000万年後の動物たちが、リアルなイラストで描かれている。今の自然環境が変わらず進化したらこうなるということらしい。ただ、人類は環境を破壊尽くして絶滅するだろうから、かなり違った生物が生まれているかもしれない。いや人類が絶滅したら環境は、よくなるのかな。スマホの画面では文字が小さくて読むのに苦労した。こういう本は、やっぱ紙で読んだ方がいい。2019/10/28
けんとまん1007
73
想像することに難い、遠い未来の姿。今の生物の進化+環境変化を踏まえた未来予想図。一見、グロテスクと思うものも多いが、それは、今の自分たちの感性で観ているからだろう。その感性自体も変わりうる。その姿であるのは、それなりの理由があるから。しかし、自分にはできない芸当だなあ~と、著者に感謝。2022/08/24
クリママ
41
D・ディクソンの1981年の著作を子ども向けに再編集したものだが、十分に大人向けだ。人類の活動を支えていた資源が尽きると人類社会は崩壊、環境に適応していた人類は絶滅の一途をたどる。人類が滅亡してから5000万年後の地球に生きる動物を進化と環境の要素を踏まえた科学的考察で想像する。生息環境ごとに描かれる図説に見入ってしまうが、後半1/3の解説も興味深い。ちなみに、表紙の動物は、火山列島に先に侵入したコウモリが進化した捕食性の地上生コウモリ。人類に代わる知能の高い動物はもう現れないのだろうか。2020/08/07
ま
39
人類がこの後生物学的にどのような進化を遂げるか、ではなく人類滅亡後の生態系について考察したもの。人類が絶滅させた種の空席にどのような種が座るのかがメインテーマといった感じ。もしかするとまた人類まで進化が進んで、そいつらがオイタして環境壊して自滅して、また進化やり直し…という無限ループなのかもしれない。このインパクト大の表紙の左下にうっすら書かれた「児童書版」がじわじわくる。2022/08/14
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