出版社内容情報
なぜかひとりぼっちになりがちなはなちゃん。それなら自分からひとりぼっちになろうと開き直るが、友だちの優しさに心を開いていく。一人の時間も尊重しながらも、友だちと過ごす良さも知ってほしいという願いから生まれた物語。『ええところ』姉妹編。
内容説明
ひとりで過ごすことが好きなはなちゃん。だけどいつのまにか「ひとりぼっち」になってることもあって…。友だちのやさしさにふれ、みんなといっしょのよさも知っていきます。元小学校教諭の著者による、「ひとり」と「みんな」の時間を肯定する物語。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
1961年生まれ。小学校教諭を経て絵本や児童書などの創作活動を続ける。絵本『おこだでませんように』(小学館)は第2回JBBY賞バリアフリー図書部門受賞
ふるしょうようこ[フルショウヨウコ]
東京生まれ。海外を拠点に活動するイラストレーター。高校卒業後、渡米。ニューヨークの美大SVAで学び、卒業後アートディレクターズクラブ新人賞受賞。絵本、広告、ファッションを中心に国際的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
31
関西弁の絵本。ひとりでいることは寂しいのか?ひとりで本を読むのが好きなはなちゃんは、友達からドッチボールに誘われたけど本当の思いを友達に言えずにもじもじしてしまう。ならば1人でも楽しく過ごす練習をしようか?掃除の時のバケツの水を1人で運ぼうとしてこぼしてしまう。しかし友達が助けてくれてその優しさに心温まる。1人の時間も大好きだけどみんなと一緒も楽しい。2020/01/15
anne@灯れ松明の火
27
「ええところ」シリーズ10万部突破記念と、出版社SNSで宣伝していて気になり、隣市で3冊まとめ予約。シリーズ3。1・2の主役あいちゃん・ともちゃんのクラスメートはなちゃんが主役。ひとりで読書なども好き。でも、みんなでドッヂボールも楽しそう。ところが、それをすっと言葉にはできない。いっそ進んでひとりになる「ひとりで ぼっち」を始めてみようか……。一人の世界も、みんなの世界も、どちらも大事にしたい。無理強いはせず、でも困っていたら、そっと手を差し伸べたい。素敵なクラスだ! 絵は、ふるしょうようこさん。2022/03/31
わむう
27
優しい色使いが特徴的な絵本。自分のペースで過ごすことが好きなはなちゃん。本当はドッチボールにも参加してみたいけれど、うまく言い出すことができない。それなら一人でなんでも楽しく、できるようになろうと、掃除の時間も一人で頑張りますがバケツの水をひっくり返してしまいます。そこでクラスメイトたちに助けられたことがきっかけで友達と過ごす時間の大切さも知っていく。2020/02/04
Cinejazz
23
〝「わたしって、ときどき、ひとりぼっち・・・かな」 ひとりで過ごすのが大好きな女の子<はなちゃん>。休み時間、ひとりで本を読んでいると、友だちがドッジボールしよと誘いにきます。「どうしよう・・・」と迷っているうちに、いつのまにか、はなちゃんはまたひとり、ぽつん。「わたしもドッジボ-ルやりたい」って、はっきり言わへんから・・・。 ひとりも好きだけど、なんだかもやもやしています〟 ひとりでいる時間、友だちとの時間、どちらも楽しい時間の過ごし方。偏らない日々のひとコマの絵本です。2024/09/04
りらこ
23
これは自分かもしれないし、家で明るく振る舞っているあなたの子どもかもしれません。周りの優しさが心に染みる。とても素敵。2020/01/16