ティーンズ文学館<br> パンプキン・ロード

電子版価格
¥1,324
  • 電子版あり

ティーンズ文学館
パンプキン・ロード

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784052035920
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

唯一の家族だった母が震災で犠牲になってしまった早紀。初めて会う祖父との暮らしを前に、早紀の気持ちは不安になるが……。

唯一の家族だった母が震災で犠牲になってしまった六年生の早紀は、母の親友に案内され、初めて会う祖父との二人暮らしを決心する。不安を感じていた早紀だが、知り合いになったペンションの人にも助けられながら新しい生活が始まるが……。

【著者紹介】
1964年、秋田県生まれ。通訳業のかたわら児童文学を書き始め、第15回小川未明文学賞優秀賞受賞。この作品で、第20回小川未明文学賞大賞を受賞。東日本大震災があった福島県から、現在山梨県へ移住。

内容説明

三月十一日、大地震が起こった。―そしてそれに続く大津波で、早紀(小6)は母を失った。ひとりとなった早紀は、まだ会ったこともないおじいさんをたずねて、パンプキン・ロード(カボチャの道)へ向かった。―それは「目には見えないが、たいせつなもの」をさがすための旅立ちだった。第20回小川未明文学賞大賞受賞作品。

著者等紹介

森島いずみ[モリシマイズミ]
1964年、秋田県生まれ。通訳業のかたわら児童文学を書き始め、第15回小川未明文学賞優秀賞を受賞。『パンプキン・ロード』で、第20回小川未明文学賞の大賞を受ける。原発事故があった福島県から、現在山梨県に避難生活中

狩野富貴子[カリノフキコ]
1945年、高知県生まれ。広告関係の仕事を経て絵本・さし絵の世界にはいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸車

27
8月の子どもの本の読書会課題本。早紀の母親は身勝手ではないか。亡くなったとはいえ父方の親戚との交流がないのも不自然だし、母方にまだ存命の祖父がいるのも知らない娘を不憫に思わないのかと。母の親友の奔走がなければどうなっていたか。東日本大震災で身内を亡くした人は多いけれど、悲しみを外へ出せないまま抱え込んでしまう辛さを思うと読んでいる方も苦しい。不器用な祖父の絞り出すような呟きを受け止め、小学生の早紀がこの人となら一緒に暮らしていけると思った場面にじわっと涙。母が祖父と仲直りできないまま亡くなったのは残念。2016/08/20

杏子

18
2015年西日本読書感想画コンクール指定図書高学年向け。東日本大震災で母親を亡くした早紀の物語。「大きな不安や悲しみの中に投げ出されたとき」人は「ものがたり」を必要とするのではないかという作者の言葉を体言化したようなお話でした。福島県で被災し、避難した山梨県でこの話を書かれたそうです。読んだ人は、パンプキンのように、太陽のしたで大きく成長していく早紀のすがたに感動を覚えるのではないでしょうか?2015/06/01

spatz

11
小4の読書感想文。冒頭いきなりお母さんが311で行方不明になってしまう。。。2017/08/17

イチイ

6
東日本大震災で二人で暮らしていた母親が行方不明になり、それまで存在すら知らなかった祖父を頼り八ヶ岳へと移住する少女を描いた児童向けの小説。母親の地元の名産品であるかぼちゃと、それがさまざまに料理され意外な美味しさを見つけていく過程を通して、悲嘆する主人公が成長し祖父との新たな生活を築いていくまでが描かれる。しかし、語られはするが中途半端にしか展開しない物事が多く、散漫な印象も残る。唐突なアクシデントから結末へと至る展開には、母親との別れという物語の中核を曖昧にしてしまったように感じた。2020/04/14

KIYO

3
【学研ライブラリー】コロナの時期で学研ライブラリーで公開してた一冊。とても読みやすい。東日本大震災で母をなくして、初めて会うおじいさんと暮らす・・・主人公の子はとても強い子だと思った。わたしだったら、こんなに早くは切り替えられないなぁと。2020/05/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6270705
  • ご注意事項

最近チェックした商品