内容説明
ネコのジュピターは、オリオンキャットフード工場の、ししょくがかり。とても大切なやくめをもっています。ところがある日、工場がしまることになって…。読んであげるなら幼稚園~、自分で読むなら小学校一・二年生向。
著者等紹介
茂市久美子[モイチクミコ]
岩手県生まれ。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、ひろすけ童話賞を受賞
よしざわけいこ[ヨシザワケイコ]
東京都生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。ブラティスラヴァ世界絵本原画展参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
99
オリオンキャットフード工場で『ししょくがかり』として働くネコのジュピター。仲間の名前はベガ、デネブ、アルタイル、シリウス……。みんな工場で働く前はのらネコかすてネコだった。海の近くにある工場で、新鮮な魚から作られるキャットフードはネコたちに大人気で、ジュピターたちは仕事に誇りを持っていた。でも、工場が閉鎖されることになり、仲間たちはバラバラになってしまった……。ヒトとネコが互いを思いやる優しい物語。ハートフルでハッピー。こんなステキな工場があったらぜひ応援したい♪ 2007年11月初版。2016/01/17
masa@レビューお休み中
83
ネコのジュピターの仕事は、試食係である。オリオンキャットフード工場で、キャットフードの試食係をしているのだ。しかも、その任務にたずさわるのは彼だけではなく複数のネコたちである。みんな満足して仕事をしていたのだが、ライバル会社のキングのせいで工場が閉鎖に追いこまれてしまう。当然、ジュピターたちも解雇されてしまうのですが…。茂市さんの楽しいファンタジーが、世知辛い現代社会の問題を取り上げるとこんな感じになるのですね。信じる者は救われる…いや、信じて行動し続ける者は救われるというメッセージが含まれているのかな。2013/06/19
ゆみねこ
75
オリオンキャットフード工場の試食係は星の名前の猫たち。ある日工場が閉鎖されることになり、ジュピターはみいこさんの家の里子に。ところがライバル社のキングのフードは不味くてジュピターは工場に戻ろうと飛び出して…。ハラハラする冒険、カラスやネズミとの友情、優しいおばあさんとの出会い。星さんとの再開と工場復活、幸せそうな猫たちの表情がとても素敵!読み友さんの感想から。2022/05/09
はる
58
読友さんのご感想から。優しくて、とても好み。ハラハラする場面もあって、どうなることかと思ったけれど、最後はすべて丸く収まりハッピーエンド。茂市さんの文章は品があっていいな。よしざわけいこさんの温かいイラストも心地よい。一度は外した星型の首輪を、ラストでまた猫たちが着けているのがいい。2022/04/29
ぶんこ
52
久し振りの茂市さん。猫のジュピターはキャットフード工場の試食係。工場閉鎖で失職し里子に出されますが、ライバル社のキャットフードが美味しくなかった事から、元の工場へ戻ろうとします。カラスが道案内してくれるも、トラックに乗ってしまい遠くの地へ。そこで一人暮らしのおばあさん宅に居候。なんと、その家が工場のでのお世話係だった星さんの実家でした。ジュピターの仕事への熱意、カラスやネズミとの友情にほのぼのします。絵も素敵。やっぱり茂市さんはいい。もっと読みたくなりました。2016/09/30
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