出版社内容情報
5年生の斗夢は、ある日自転車で人とぶつかってしまう事故をおこす。しかしこわくなってその場をにげてしまうことに。学校の授業の模擬裁判で、斗夢は裁判官の役になり、その過ちを裁判のシナリオにだぶらせながら、思い悩む。揺れる少年の心を描いた読み物。
内容説明
ぼくたちの学校で模擬裁判をすることになった。つまり裁判の劇だ。ぼくは裁判長の役となって、被告人に判決を言いわたす。人をさばくのが裁判官なのに、ぼくは自分の罪をかくしていた。小学校中学年から。
著者等紹介
手島悠介[テシマユウスケ]
1935年、台湾高雄市生まれ。学習院大学中退後、雑誌記者を経て児童文学の世界に。主な作品に、『かぎばあさんシリーズ』(岩崎書店・児童文芸家協会賞)、『日本のみなさん やさしさをありがとう』(講談社・産経児童出版文化賞)などがあり、創作童話、ノンフィクションと幅広い分野で活躍している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バムケロ
1
裁判の仕組みが小学生にもわかるような物語になっているので読みやすい。
ぽんぽちゅり
0
この本いい。2014/08/05
fox
0
裁判を平易にわかりやすく説明している書籍を探していたときに巡り合った本。小学生向けの内容とはいえ、社会人が読んでも十分な感銘力があると思う。模擬裁判の裁判長役を与えられた主人公が、現実の世界で間違いを犯し、それを隠すという行動に出るところが、物語として巧みだと思う。間違いを犯し、それと向き合い、克服した彼が、最後に裁判官として見事に職務を果たすという筋書きには、心に響くものがあった。2013/09/01
たろ
0
裁判がゲームソフトを盗まれるのは僕と同じ。2020/04/01